森の中楽給幸足生活

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DIYで下水管を接続して埋設する

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下水管を埋設しているところ

浄化槽へと続く下水用の配管工事をする

今回は、下水管の接続と埋設工事をした時の話です。

前回、土台に大引きと根太を取り付けましたが、工程としてはこの後はその上に合板を張る作業になります。

しかし、その前に風呂やトイレなどの設備に接続する下水管を敷設してやることにしました。

合板を張って床を仕上げた後では、地面を掘り起こす作業はやりにくいですからね。

本来であれば、大引きや根太を張る前にやるべき作業なのかもしれませんが、私はこの段階でやることにしました。

下水を流すために必要になる場所

自作の浄化槽の蓋

     我が家の手作り浄化槽

下水の配管は、普通は基礎工事の時に同時にやってしまう事がほとんどだと思います。 最近はベタ基礎の家が多いので、そうしないと配管が入れられませんからね。

うちは独立基礎なので、上に構造物がなければいつやっても構わなかったのですが、一人でやっていると中々他のことまで気がまわらないので、直前になるまで手を付けられませんでした。

下水管を入れる必要があるのは、風呂に2か所、トイレ洗面所、あとは台所洗濯機用計6か所です。 風呂は、浴槽洗い場でそれぞれ必要ですので2か所になります。

下水用の穴は全部で6か所必要ですが、風呂の水は大部分がそれほど汚れていない水になりますので、浄化槽に入れずにそのまま谷へ流すことにしました。

トイレと洗面所と洗濯機の水は、すべてまとめて1本の下水管で浄化槽に落とすことにしました。 台所は少し離れた位置にありましたので、途中でつないで使うことにしました。

下水穴の取り出し位置に合わせるのは難しい

下水管の接続は、水道管と違って内側から圧力がかからないので、難しいことは何もないです。

浄化槽も、これらの設備よりも少し低い位置にあるので、20cm程の深さで均一に掘っていけば自然と流れるようになりますし。

難しかったのは、下水穴の取り出し位置に合わせる事でした。 まだ設備が入る前ですので、設計図があるとはいえ大体この辺だろうという合わせ方しかできないですからね。

特に、トイレの位置合わせに悩みました。これらの設備の中で、一番配管径が太いのがトイレですし、一番漏れて欲しくないのもこのトイレでしたから(笑)。

設計図を見ながら、この辺だろうと辺りを付けて、なるべく正確になるように掘り進めていきました。

使用した下水管の太さと掘削作業

風呂場の下水配管

     風呂場の下水配管

下水管の太さは、トイレがΦ100、風呂場と洗面所と洗濯機が途中までΦ50で、各設備との接続まではΦ40にしました。全て塩ビ管(VU)です。

このうち、風呂場は最後までΦ50にしておけばよかったです。 実際に水を流した時、Φ40では少し細いと感じます。 排水口にゴミ除けの蓋を付けると、それだけでどんどん水が溜まってきてしまいました。

浄化槽までの距離は、最も遠かった洗濯機用の下水穴からでもわずかに7m程でしたが、Φ100の下水管を完全に埋めようとすると10cm以上は掘らなければならないので大変でした。

何度も書きますが、うちは地盤が固いのでちょっとした穴を掘るだけでも大変なんです。 季節は10月でしたが、かなり汗まみれになりました。

途中で大きな石にぶち当たることも、しばしばありました。そうなるとさらに深く掘らなければなりません。

ユンボでないと動かないくらい、大きな石が出ないことを祈りながら作業を進めていきました。 幸い、このルートにそれほど大きな石は埋まってなかったです。

コンクリート製の浄化槽に穴をあける

浄化槽まで掘り進めたところで、今度は浄化槽にこの下水管を入れるための穴をあけていきました。

うちの浄化槽はコンクリートなので、穴ひとつ開けるのも大変です。 しかも、この時ははつり機を持っていなかったんですよね~。

どうやって穴をあけたかというと、ドリルで穴をあけてからたがねを使って穴を広げていきました(笑)。 この作業にも、結構時間が掛かってしまいました。

コンクリート製の枠には鉄筋が埋まっていたのですが、運悪くこの鉄筋に当たってしまい、それを取り除く作業も大変でした。

下水管(VU)をルートに合わせて接続していく

洗面所への下水配管

下水管の埋設ルートが掘れたので、今度は塩ビ管を接続していきました。

本来であれば接着剤でくっつけていくのですが、塩ビ管はしっかりと奥まではめ込むと簡単には抜けなくなるぐらいしっかりとくっついてくれます。

ですので、接着剤はほとんどの所で使用しませんでした。唯一使用したのが、浄化槽の中の配管です。

すっぽ抜けて中に落ちてしまう可能性がありましたので。 それ以外の所は奥まではめ込んだだけで接着しませんでした。

これは、あとで各設備と接合する際に合わなかったときに、修正しやすいようにと考えたからでもあります。

まあ、万一漏れたとしても周りは土なので、少量であればそのまま染み込みますしね(笑)。

上水と違って内側から圧力がかからないので、この辺も気楽な所です。

念のため下水管掃除用の点検口を設ける

上の写真では、下側に木製の箱が埋まっているのが見えますが、この中に点検口を設けています。 これは、万一下水管が詰まった時に、ここからブラシでも入れて掃除できるようにしております。

今考えてみると、この点検口は外からできるように、逆の位置につけてやればよかったと思います。 なぜなら、この位置に点検口があると、掃除するためにはいちいちこの下に潜り込まなければなりませんから(笑)

上の写真にも写っていますが、配管の先っぽには丸めた新聞紙を突っ込んで蓋をしています。 これは、工事中に配管に土が入らないようにするためです。

全部接続したところで、試しに水を流してみて漏れがないかチェックしました。 どこからも漏れていなかったので、最後に上から土をかぶせてやりました。

これで、下水用の配管工事はとりあえず終了です。 あとは、設備が出来てからになりますね。