久しぶりの伐採作業 3
助っ人を得られたので伐採続行
今年はもう切るのをあきらめようかと思っていたのですが、そんな時に久しぶりで中川さんから電話がかかってきました。
しばらく、お互いの近況などを話していたのですが、
「今は何をしているの」という会話の流れから、
「実は伐採したい木があるのだけれど、一人では怖いのでどうしようか悩んでいる」
と答えたところ、それじゃー久しぶりでそっちに行って手伝ってあげるということになりました。
久しぶりで中川さん登場
さて、その電話から1週間ほどしてからまた連絡があり、明日こちらに来るとのこと。
「また急だな~」なんて思っていたところ、最近は忙しくて明日しか暇がないのだそうな。
翌日の朝から準備していたところに、軽トラで中川さん登場。
実に3年ぶりで会った中川さんは、やはり以前よりもちょっとだけ老けたように感じました。向こうも同じこと考えていたりして(笑)。
それはともかく、挨拶もそこそこに「それじゃー取り掛かろうか」とすぐに準備に入りました。
やはり、日頃から日常的に伐採しているだけあって手慣れた感じです。
伐採慣れしている人は動きが違う
本日伐採する予定の、種類もよくわからない木の所に案内すると、家側に伸びている枝は伐採する前に落とした方がいいとのこと。
しかし、その枝までは下側の枝でも高さ6mぐらいの所にあります。
私が持っている梯子が4mちょっとしかないのでどうするのか聞いたところ、
「そんなもん、登ればいいだけの話じゃ」とのこと。
どうやって登るのかと下から見ていたのですが、地上で落下防止用のロープと器具を腰に巻いた後、梯子に登って一番上まで行き、そこからスルスルと枝をつかんで上がっていきました。
私じゃ怖くて上でしばらく躊躇すると思います。
その前に、体のどこかが攣って動けなくなるかも(笑)。
やっぱり、何度も伐採して慣れている人は違いますね。
ちなみに、中川さんは今年65歳になるそうな。
元気なじいさんだこと。あっ、65で爺さん呼ばわりすると怒るか(笑)。
高さ10mの樹上での作業
上まで持っていったロープで、バッテリー式のチェーンソーを括りつけて上へ。
こんなチェーンソーもあるんだ。
これは伐採ではなく、今回の様に枝打ちに使用しているとのこと。
それを使って家側に伸びている枝を2本落としました。
うち一本は屋根を直撃してしまいましたが、幸い傷とかはつきませんでした。
「あーっ」とは言ったものの、中川さんも大して気にしてない様子。
まぁ、どうせ他人の家でしょうしね(笑)。
それが済むとさらに上に登っていき、ギリギリまで上がったところでロープを結び始めました。
その時点で、高さは10m以上はありそうです。
私ならあの高さまではよー上がらんですね。
ここまで作業が済んだ後、登った時と同じ経路でスルスルと降りてきました。
伐採時のロープワークのコツを聞いてみた
しかし、あんな高さまで上がらんといかんのですね。
中川さんに聞いたところ、引っ張る時は出来るだけ上に結んだほうが良いとのこと。
降りてきたら、今度はロープを結び付けて引っ張るための木を探し始めました。
この時も、ロープが届く範囲で出来るだけ遠くの木を探していました。
私なら、もっと近くにある木に結び付けちゃってますね。
結び付ける木を決めると、今度はその木の近くでロープを何度も引っ張っていました。
何をしているのかと聞いてみると、伐採する木の先が揺れているのを確認しているとのこと。
そうすることで、引っ張った時にどれくらい動くかを見ているんだそうです。
それから、トラックトリックでロープを括りつけて引っ張る準備。
その間に、私は自分のチェーンソーを準備しておりました。
受け口を斜めに作る
さて、刃を替えたばかりで切れ味のよくなったチェーンソーで、無理のない範囲でなるべく下の方を狙ってチェーンソーの刃を入れて行きました。
木を伐採するときには最初に倒したい方角に受け口を作り、その後でその反対方向に刃を入れて行くのが普通なのですが、今回は家の方に木が倒れていかないように斜めに刃を入れて行きました。
私もこれまで細い木には斜めにチェーンソーを入れて行くことはありましたが、受け口を斜めに入れて行くのは今回初めて。
チェーンソーの刃が噛まないように、慎重に切っていきます。
受け口を作ったら、今度は反対側から刃を入れて行くのですが、この時も受け口と平行になるように刃を入れて行けばいいとアドバイスを受けました。
しかし、この平行にという意味がよくわからずに切ってしまったので、結果として水平に刃を入れてしまい、予定していた方角よりも家寄りに倒れてしまいました。
冒頭の写真でいうと、もっと右寄りに倒す予定だったのです。
でも、近くにあった栗の木の枝を何本か犠牲にしたくらいで済みましたので、とりあえずは良しとしますか。
伐採完了!
倒した後は、枝を落として玉切りにしていくだけです。
ここまでくれば後はもう一人でも十分なので、中川さんはお茶を飲むこともなくすぐに帰ってしまいました。
そんなに忙しいんだろうか?
帰り際に「薪用にちょっと持っていく?」と聞いたのですが、「いらん!」と即答でした(笑)。
なんでも、こんなに柔らかい木は薪にしてもすぐに燃えてしまうので、ストーブに付きっきりになってしまうのだそうです。
ともあれ、中川さんのおかげで無事20m近い木を伐採することが出来たのです。