土台に大引きと根太を入れる
床を支える大引きと根太を取り付ける
今回は、土台に大引きと根太を入れた時の話です。
前回は、出来上がった基礎の上にアンカーボルトを使って土台を固定しました。
その土台に、大引きを入れてから根太を入れていきました。どちらも、床を支えるための部材です。
冒頭の写真は、大引きを取り付けたところです。このあと、根太を張っていくわけです。
床根太を張らなかった理由
通常、ツーバイ構法ではこの土台の上にさらにツーバイ材をのせてから床根太を張るのが基本の様です。 しかし、うちは土台に直接大引きと根太を取り付けて行きました。
理由は、わが家の基礎がベタ基礎ではなく独立基礎だったからです。 あとは、当時の私の周りの人がこのようにして家を建てていたため、そうするものだと思っていたからです(笑)。
材料代を節約するためというのもありますね。 実際には、この上にさらに根太と合板を張ったので、あまり節約にはなっていないと思います(笑)。
大引きを取り付ける
土台と根太をツラ(段差がない状態)にしたかったので、大引きは根太の厚み分だけ下げてやる必要がありました。
使用した根太は、45ミリの桧材です。土台には、105ミリの防腐剤入りの栂材を使用。 大引きには90ミリの桧材を使ったので、30ミリ程接合しない部分が出来てきます。
上の絵は単位が間違ってますね。申し訳ない。 正しくはcmではなくてミリです。 修正したいのですが、フォトショップがもうないのでそれも出来ません(笑)。
接合のために土台にほぞを掘ると、かなり深く掘ることになってしまい、残りの部分が狭くなってしまいます。 そうすると、強度的に問題があるだろうと考え、ここは金具を使って固定することにしました。
冒頭の写真が、大引きを取り付けた後の様子です。 上半分(写真奥)に大引きを入れていない所があるのは、ここにバスタブが入る予定だからです。 もちろん、この部分全てにバスタブが入るわけではないですけどね。
この時はまだ、どのバスタブを使うのか決めていなかったため、寸法が分かりませんでした。 それが判明するまでは、大引きを入れられなかったわけです。
大引きの下に束石と床束を入れる
大引きを入れてから、今度はその下に床束を入れていきました。 真ん中に1つと、さらにその真ん中に1つづつ、計6か所入れていきました。
床束の下には束石を入れました。 基礎の時と同じように、割栗石を入れてから足で踏み固めて、その上に束石を置いていきました。
束石に使用したのは平レンガです。 ご覧の様に、うちは床下が狭いので普通の沓石が入らなかったんですよね。 根切作業の時にもっと深く掘ってやれば良かったと思いましたが、もう手遅れです(笑)。
床束には鋼鉄製のモノを使用しました。長さ調節が出来るやつです。 この床束を大引きと束石の間に入れて固定していきます。
大引きの高さを確認してみる
さて、あとは床束の長さ調節をするだけなのですが、ここでちょっとあることに気が付きました。 それは・・・
大引きが真っすぐになっていることは、どうやって確認するのだろうか?
という事でした。 セルフビルドに関するどの本を見ても、このことは書いていなかったんですよね。
そもそも、大引きが真っすぐな角材であることは搬入した時に確認済みだったので、その必要があるのかと思いましたし・・・。
一応、棟梁に聞いてみたところ、水糸を張って確認するしかないだろうとの事。 早速、家に帰ってから水糸を張って試してみたのですが・・・
正直よく分からん!(笑)
この頃には、すでに老眼が始まっていましたし(笑)。
もう目視できないくらい微妙な差だったので、こんなものだろうというところで床束の長さを調整しました。
大引きの上に根太を取り付ける
次に、この大引きの上に根太をはっていきました。使用したのは、前述のとおり45ミリの角材です。 これに防腐剤を塗ってから打ち付けていきました。
通常、この根太のピッチは455ミリ間隔でいいのですが、ピアノや本棚など重いものをのせる場合には303ミリ間隔で入れていくようです。
うちも本棚を置く予定でしたので、念のために303ピッチで根太を入れていくことにしました。
取り付けは、大引きの所はそのままくぎを打ち、両端は土台にあらかじめ根太をのせるための45ミリの角材を打ち付けて、その上に置いて大引きとその下の角材の両方を釘打ちしました。
この作業はあっという間に終わりました。この上に合板をはっていけば、床面の工事は終わりです。
さて、次は下水管の埋設工事をしなければなりません。
上半分に大引きと根太を入れなかったのは、バスタブの寸法が分からなかったからと書きましたが、下水管の埋設工事があったからでもあるんですよね。