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自宅の風呂場をDIYで造る2 浴室の設計

自宅の風呂場の設計に取り掛かる

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中川邸のDIY風呂場の天井
今回は、自宅の風呂場の設計をした時の話です。

前回、DIYの先輩である中川さん宅の風呂場を見学した時のことを書きました。

家に帰ってから次の日に、早速自宅の風呂場の設計図を描くことに取り掛かりました。

といっても、シミュレーションを兼ねた手書きの簡単なものです。

前回の見学で、風呂場の床には結構な重量負荷がかかることがはっきりしましたので、その重さに負けない頑丈な床にしなければなりません

まずは浴室の床の設計から

まず浴室の概要ですが、景色のいい西側に窓を置くことにしました。 山の中なのでどの方向でもそれほど景色は変わらないのですが、西側の方が開けていますのでこちら側の風景を眺められるようにしました。

そして、窓際に浴槽を置いて残りの部分を洗い場にすることにしました。 浴室の広さが1600ミリ、浴槽の幅が800ミリ位のモノを使用する予定なので、ちょうど半々ぐらいの大きさになります。

中川さんの風呂場は、東側が低くなるように勾配をつけてこちら側に水が集まるように造ってあったのですが、我が家の風呂場は中央に水が集まるように床の構造がⅤ字型になるように設計しました。 その方が、我が家の風呂場は施工しやすいだろうと考えたためです。

床の勾配は、一般的な100分の1勾配にすることにしました。 でも、これはもう少しつけてやっても良かったかなと思っています。 なぜなら、これだけ緩い勾配の施工は結構難しいからです。特に、左官工事が。

浴室床に使用した部材の詳細

Ⅴ字型の床になるように考えましたので、浴室の中央に中心材となる大引きを入れてやります。 頑丈にしたかったので、120ミリ角の太めの角材を入れることにしました。

ここに床根太を303ミリ間隔でのせていきます。 この床根太も、45×60ミリの角材を入れることにしました。 もっと太めの角材を入れたかったのですが、壁側の大引きが90ミリしかなかったので、60ミリが精一杯だったんですよね。

800ミリ長さの床根太の中間にも、大引きを入れてやることにしました。 この部分には、90ミリの角材を使用しています。

中心材となる120ミリの大引きの下には、床束を2本入れてやることにしました。 大引きの支えとなる部材ですね。 その両側の90ミリの大引きの下にも、これと同じ太さの2本の床束を入れます。

そして、このⅤ字型の床の上に、厚さ12ミリの構造用合板を2枚のせてやることにしました。

出来た床材の上にルーフィングなどをのせる

この合板の上にコンクリートを流す前に、ルーフィングを敷いてやります。 屋根工事の時に使った、アスファルト製の防水シートですね。

コンクリートには防水剤を混ぜる予定ですが、それでも長年使っている間に水漏れしてくると思います。 ですので、念のために合板を完全防水してやるためにルーフィングを敷いておきます。

その上に防水剤を混ぜたコンクリートを作り、厚さ6cmで床前面に流し込んでやります。 この厚み6cmというのは、中に入れる鉄筋がさびないために必要な最低限の厚みになります。

さらにこの上に、厚さ2cmで防水材を混ぜたモルタルを引いてやります。 このモルタル面を出来るだけ平らに均してから、その上に床材となる石材をのせてやります。

浴室の天井の設計をする

床の設計が終わったところで、今度は壁と天井の設計を考えました。

まずは、天井についてですが、中川さん宅の風呂場の天井を参考にしました。 上から見せてもらったところ、それほど難しい造りにはなっていませんでした。 天井部分に屋根と同じように45cm間隔で垂木を取り付け、そこに下から羽目板を取り付けてあっただけでした。

こんな簡単な構造で天井が腐って落ちてきたりしないのかと思いましたが、浴室の換気さえしっかりしておけば問題ないとの事でした。 これに倣って、我が家の風呂場の天井もかなりシンプルな造りになっております。

基本的には中川邸と同じ構造ですが、我が家では天井部分に換気扇を取り付けてあります。 しかし、設計段階では中川邸と同じく壁に換気扇を取り付けるように考えておりました。

これは、施工段階で天井の高さを変更したためです。 詳しくは、後程書いてみたいと思います。

浴室の壁にはどんな建材を使おうか?

さて、今度は壁部分についてですが、こちらの方も出来るだけシンプルなものにしようと考えました。

中川邸では野地板を横向きに貼っていましたが、野地板を使うとすぐに腐ってくるのではないかと思い、もっと良い壁材はないかと探していましたら、中々良さげな建材を見つけました。

フクビという会社が出しているバスパネルという建材です。 早速資料請求をしてみたところ、しばらくして分厚い資料が届きました。

なんと商品見本まで付いていました。 我が家の浴室の面積を考えると、それほど大量に発注することはないので、こんな大層なものを送ってもらってちょっと申し訳ない気分になりましたね。

この資料の中から気に入ったものを選んで早速注文しようとしたのですが・・・  どこに発注しよう(笑)。 とりあえず、以前窓を注文した建材屋さんに見積もりをお願いしてみることにしました。

しばらくしてから見積もりが出てきたのですが、なんと予算よりも1万円ほどオーバーしていました。 この時は、ちょうど仕事もあまりない時期だったので、例え1万円といえどもキツイものでした。

色々と考えた挙句、この建材を使うことはあきらめることにしました。 今なら間違いなくこちらにしたと思いますが、当時は本当に貧乏だったので(笑)。

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