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自宅の風呂場をDIYで造る1 DIY風呂を見学

風呂場の造り方をDIYの先輩から学ぶ

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中川邸のDIY風呂場
今回から、自宅の風呂場をDIYで造った時の話を書いていきます。

風呂場はセルフビルドの本を見ても、大概はユニットバスを購入して組み込む形で風呂場は造っていますね。

私も最初はそうするつもりでいたのですが、それなりの品質・デザインのユニットバスを購入すると、安くても40万円ぐらいはかかってしまうんですよね。

工事費まで込めると50万円ぐらいはかかってしまうようです。

もちろん、もっと安い製品もありますので、これ以下の値段で風呂場を作ることは可能だと思いますが、風呂場というものはこれからずっと使い続けるものですので、なるべく自分が納得できる形で作ってみたいですよね。

というわけで、私は風呂場も自分で1から造ってみることにしました

先輩がDIYで造った風呂場を拝見

とはいっても、果たして素人が風呂場を1から造れるものなのだろうか?という不安はありました。 この不安を解消してくれたのが、体験塾で一緒だった中川さんでした。セルフビルドの先輩の一人です。

中川さんも、自宅をセルフビルドしたということは以前にも書いたことがありましたが、この中川さんが自分で風呂場も1から造り上げていたのです。上の写真が中川さん宅のDIY風呂場です。 元々大手メーカーで浴室の品質保証の仕事をしていただけあって、風呂場に関しては棟梁よりもよく知っていたのではないかと思います。

私が家造りを始めた頃には、既に風呂場も完成させていたので、実際にお宅までお邪魔して色々と見せてもらうことにしました。 実際に手造りの風呂場を目の当たりにすると、結構感動させられるものがありましたね。 ユニットバスと違い、全てが既製品ではない手造りですので、この世に一つしか存在しない風呂場になるのですから。

中川さんは、その頃は夫婦お二人で暮らしていましたので、大きさとしては一人暮らしの私には少し広く感じられました。 中川さん曰く、天井はもう少し低くしても良かったとのこと。 そういえば、棟梁も風呂場の天井は低目の方が良いと言っていましたっけ。

大理石で囲まれたステンレス製の浴槽が窓のそばにあり、床には30cm角の石材が敷き詰めてありました。 この床材は、確か浴室用の石材ではないと言っていたような気がします。

壁は横向きに重ねた板張りで、膝下ぐらいの高さまでは浴槽周辺と同じ大理石の石材で仕上げてありました。

風呂場の床にはかなりの負荷がかかるハズ

さて、風呂場を自作するにあたり、私が最も不安を感じていたのは床をどのように造るのか? でした。 この点を中川さんに聞いてみたところ、その構造についてかなり詳しく教えてくれました。

風呂場というのは、水がたまらないように若干ですが勾配が付いています。 この勾配をつけた床を最初に合板で作り、その上に直接コンクリートを流し込んで作っているのだそうです。

コンクリートには、防水剤を混ぜたコンクリートを使用。つまり、防水コンクリートですね。 さらに、その上に同じように防水剤を混ぜたモルタルをのせているそうです。

この上に、床材となる石材を敷き詰めて床を製作したとのことでした。

ここまで聞いて気になったのは、コンクリートを床前面に敷き詰めてしまって、重さは大丈夫なのか?という事でした。 我が家の風呂場は1350×1600ミリとそれほど広くはないですが、6cm程の厚みでコンクリートを流し込むとなるとその重さはかなりのモノになるはずです。

その上に、さらに水を40リットル以上溜めた浴槽がのるのですから、大丈夫なのだろうかと心配になっていました。 そのため、風呂場の床は通常の床に比べてこの重さに耐えられるように、より頑丈に造る必要が出てきます。

風呂場の床の構造について

まず、床の支えとなる根太は30cm間隔と通常よりも狭い間隔で入れて、さらに少し太めの材を使用しているとの事でした。

我が家の床は、45cmの角材を30cm間隔で入れてあります。 最初は45cm間隔で入れる予定だったのですが、本棚を2つほど置くつもりでいたので、少し狭めに入れることにしたのです。

根太を支える床束も、通常よりも多めに入れているとの事でした。

骨組みの上にのせる合板も、厚めのモノを利用した方が良いのか聞いてみたところ、合板は12ミリのモノを使用しているとの事でした。 合板を厚くするよりは、合板を支える根太や床束などで補強した方が良いと考えたのだそうです。

浴槽の種類と周辺の施工方法について

もう一つ気になったのは、浴槽周りをどの様に施工するのか?でした。 浴槽を入れてから周辺を造っていくのか、それともあらかじめ浴槽が入る大きさに造っておいてからはめ込んでいったのかという事です。

これに関しては本当にケースバイケースらしいのですが、中川さんの所は浴槽周りも浴室壁の下部分と同じ大理石を使用したそうなので、この部分を施工するときに同時に行ったそうです。 つまり、あらかじめ浴槽の大きさに造っておいてからはめ込んだのだそうです。

うちの場合はどの様にしたら良いのか相談してみたところ、浴槽に何を使うのかを先に決めておかないと何ともいえないと言われてしまいました。そりゃそうだ(笑)。 この段階では、まだ浴槽に何を使うのかは決めてなかったんですよね。

中川さんの所は、浴槽にステンレス製のモノを使用していたのですが、これはなぜなのか聞いてみたところ、プラスチック製の浴槽は洗う時にスポンジなどで擦ると、表面が削れてそれがアレルギーの元になる事があるのだそうです。

そんな話は初めて聞きましたが、さすが元浴室の品質保証部門に勤めていただけあって、そのようなクレームはたまにではありますがあったそうです。

浴槽の材質には他にホーローなどもあるのですが、色々ある中でステンレス製のモノが一番品質が安定しているので、自分の家の浴槽にはステンレス製のモノと以前から決めていたそうです。

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