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自宅の風呂場をDIYで造る3 浴室の設計

浴室の壁の設計をした時の話

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浴室の下地材にしたラスカット
今回も、自宅の風呂場を設計した時の話です。

前回は、使いたいと思っていた浴室の壁材を、予算の関係で断念した時のことまでを書きました。

設計はあと、浴室の壁と入り口となるドア廻りを残すのみです。

しかし、浴室の壁のひざ下部分をどうするのかで結構悩みました。

この部分に木材を使うと特に腐りやすいので、木材以外の腐食しない材料で施工しなければならないんですよね。

浴室の壁材探しは続く

さて、予算の関係で使いたかった部材(バスパネル)を使えなくなりました。 ですので、もっと安く上げるには安い建材を探す以外にありません

ヒノキの野地板は使えないだろうかと考えたのですが、幅が9cmのモノしか近所のホームセンターにはおいていませんでした。 杉ならばもっと幅広の野地板があるんですけどね。 そもそも、ヒノキの野地板を置いてあるホームセンターってほとんどないんですよね。

そこで前出の建材屋さんに問い合わせてみたところ、ある程度の幅があるヒノキの野地板はバスパネルよりもかなり高くつきますよとの事でした。

中川さんの風呂場の様に、杉の野地板に防腐剤を塗って作ろうかとも思ったのですが、防腐剤(タフソート)の色を風呂場に使うことには抵抗がありました。

なぜなら、色合いがどうしても暗くなるからです。 しかも、杉って思っているよりも腐りやすいんですよね。

腐りにくい建材で何かないかと考えていたところ、パッと頭に浮かんだのは構造用合板でした。 以前、NON-JASの合板を砕石用の敷板として使っていたことがあったのですが、3年ほど土の上に直に敷きっぱなしだったにも関わらず、ほとんど腐っていなかったんですよね。

この合板に防腐剤以外の塗料を塗れば、風呂場の壁板としても使えるのではないか。 そのように考えて、風呂場の壁には塗料を塗った合板を使用することにしました。

浴室の壁に使用する塗料について考える

しかし、壁に塗る塗料に何を使おうか? で悩みました。

塗料には、大きく分けて表面をコーティングするタイプと、防腐剤の様に木材にしみこませて使用するタイプの2種類があります。

表面で水をはじくタイプは、屋外などで使うと塗った後で割とすぐに剥げてくるので、浴室の壁には向かないだろうと考えました。

屋外や浴室などの湿気の多い所で使うには、経験上しみ込ませて使うタイプの方が長持ちします。 でも、木材にしみ込ませるタイプで、防腐剤(タフソート)以外の塗料などあるのでしょうか?

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浴室の壁に使用したキシラデコール
何か良い塗料はないだろうかと、いつもの様にホームセンターに行き塗料コーナーを見てみましたところ、キシラデコールという屋外用の塗料が目につきました。 しかし、私自身使ったことはないし周りにも使用した人がいなかったため、一旦その場は保留にして調べてみることにしました。

家に帰ってからネットで調べてみると、値段は高いですがそれなりに効果はありそうです。 バスパネルを施工した場合と比べてみても、合板+キシラデコールの方が安くつく事が判明したので、うちの浴室の壁はこの組み合わせで行うことにしました。

浴室の壁の下半分をどの様に施工するか

さて、浴室の上半分の壁はこの組み合わせで行くとして、問題は下半分のところです。 この部分は下に行くほど腐りやすいので、木材は使用しない方がいいです。

木材以外の材料となると、コンクリートなどの石材かFRPのような素材で作る必要が出てきます。

うちの場合は、数年前に知り合いから余ったタイルを4ケース程タダでもらっていましたので、これを使用することにしました。

しかし、タイルを貼るにしてもその下地材が必要になってきます。 そもそも、タイル自体どのように壁に貼るのかは全く知らなかったので、さらにネットなどで調べたりセルフビルドの先輩達に聞いたりして調べてみました。

私の周辺には、タイルで壁を施工した人がいなかったので、こちらからは詳しい話を聞く事が出来ませんでした。

ネットや専門書などで調べてみたところ、どうやらタイル用にモルタルで壁を仕上げてから、タイル用の接着剤をつけてその上にタイルを貼っていくみたいです。

壁にモルタルを施工する方法とは?

しかし、そのモルタルをどのように壁に塗りつけていくのかが分かりませんでした。 壁に合板を使用するとしても、そこに直接モルタルを塗りつけただけではすぐに落ちてきそうです。

中川さんにその方法を聞いてみたところ、通常は下地材に金網を張ってそこにモルタルを塗りつけていくのだそうです。 私も、最初はこの方法でやろうと思っていたのですが、いざ実際にやろうとすると金網がうまく合板に張り付いてくれません。

タイルを平坦に貼るには、その下地材もある程度は平坦になっていなければならないのですが、金網を張る方法ではどうもうまくいきそうにないと感じました。

それに、金網自体を工夫してうまく下地材となる合板に強固に張り付けてやらないと、タイルを貼ってからある日突然壁ごと崩落してきそうにも思えました。 ここはもっと違う方法を考えるべきですね。

タイルを貼るのに良い下地材を見つけました

何かもっといい素材はないものか? 色々調べていくうちに、ラスカットという商品があることを知りました。

先に出てきた金網のことをラス網というらしいのですが、これを貼る必要がないようにした板の様ですね。 構造用合板に、あらかじめ下地用のモルタルが塗られている製品みたいです。

株式会社ノダという所の商品名らしいですが、ラス網を貼る手間が省けるので工期の短縮になると書いてありました。 値段は通常の構造用合板よりも割高にはなるようですが、そもそも我が家の風呂場に使用するのにそれほど多くは使用しないので、この点はあまり気にしませんでした。

風呂場の壁に使用できるのか注意書きを見てみたところ、営業用の浴室には使用できませんと書いてありました。 営業用とわざわざ書いてあるということは、通常の風呂場には使えるのでしょうか。

ちょっと悩みましたが、むき出しの上半分にはそもそも合板を使うつもりなので、気にしても仕方ないですね(笑)。 なので、風呂場の壁の下半分の下地材には、この商品を使ってみることにしました。

さて、下地材に使用する部材が決まりましたが、ここでまた一つ問題が・・・ この商品は、一体どこで手に入るんだろう(笑)。

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