井戸から台所に水を引きこむ工事5 漏水の修復処理
井戸水ポンプ用の電気線の埋設
井戸水用ポンプを設置し、台所まで水を引き込むためのパイプを接続した話の続きの5回目です。
今回は、ポンプ用の電気線の埋設と埋め戻し作業の話です
前回までで、ようやく台所まで水を引き込むことが出来ました。
ところで、冒頭の写真のコレというのは何だと思います? ポンプを動かすのに必要な所なのですが、それはまた後ほど書いてみたいと思います。
電気線を保護用パイプに入れるのはとっても大変
配水管工事と一緒に、電線の埋設も行いました。と言っても、配水管の横に電力線を入れたパイプを並べただけです。
近藤さんから、前述したポリエチレン管の他に、穴が開いて使えなくなったモノももらっていたので、電気線はそこに入れて保護することにしました。
しかし、パイプに電気線を通すのに苦戦しました。2mぐらいならばともかく、10mにもなると簡単には通ってくれません。 ちなみに、この時に使用した電気線は2スケの2芯というものです。電気線の太さと数を表しております。
なるべく真っすぐになるように電気線を伸ばしてから入れたのですが、どうしても斜めになってどこかに引っかかるようです。
仕方がないので、パイプを4mぐらいに短くしてそれをあとからつなぎ合わせる形にしたのですが、4mでもかなり苦戦しました。 掘削作業よりも、こちらの方が時間が掛かったかも。
なんとか、全てのパイプに電気線を通して、これをビニールテープでつなぎ合わせていきました。 配水管と違って、中から圧力がかからないので楽なものです。
電気工事は、資格がないとやってはいけない事になっているので、ポンプとの接続は後日電気工事屋さんにやってもらうことにしました。 ですので、この時に行ったのは電気線の埋設だけです。
井戸用ポンプに呼び水を入れてから始動してみる
さて、この状態でポンプを稼働させて通水具合をチェックすることにしました。
電気工事を済ませた後で、ポンプを電源に接続させて稼働させてみました。
最初はポンプの中に水がない状態なので、水を吸い上げるための呼び水をポンプ上のタンクに入れてやります。 冒頭の写真にあった、コレというのがこの呼び水を入れる所です。
グオーンという音とともにポンプが水を吸い上げていき、しばらくしてから音と動作が止まりました。
早速台所まで行き、水を出してみます。かなり勢いよく水が出てくれたのでホッとしました。
ポリエチレン管の水漏れ部分を修理する
これで今までの苦労が報われたと思っていたのですが、外に出てみるとどこからかプシューという水漏れする音が聞こえてきました。
音のする方へ行って見ると、将来用に付けた配管の一部から勢いよく水が漏れていました。 水圧をかける前は気が付かなかったのですが、どうやらポリエチレン管に穴があいていたようです。
よく見ると、もう一か所水漏れしているところがありました。一旦ポンプを止めて水漏れ箇所を修復してやりました。 この時はまだ、パイプにかかる水圧を軽く見ていましたね。
ポリエチレン専用の接着剤を使い、パッチを当ててその上からビニールテープでぐるぐる巻きにしてやったのですが、なんど補修してもしばらくするとすぐに水漏れしてくるんです。
どうやら、ポリエチレンに一度あいてしまった穴は補修できないようです。
仕方がないので、このポリエチレン管を使うのはあきらめて、代わりに塩ビ管(VP)を接続することにしました。
水漏れチェックの後に配水管を埋め戻す
もう一度、ポンプを稼働させてチェックしました。今度は大丈夫でした。 念のために他も見て回ったのですが、結局穴が開いていたのはこの時に発見した2か所だけでした。
台所までの接続を確認できましたので、あとは埋め戻していくだけです。
掘り起こした土を配水管の上にかぶせてやったのですが、踏み固めてやると少し量が足りない感じでした。 棟梁から、土を掘り起こした時は量が増え、埋め戻すと今度は量が減ると聞いていたのですが、正にその通りになりましたね。
少し足りないぐらいなので、周りから土を寄せ集めてなるべく平坦になるように均してやりました。 ユンボで掘ったところはユンボで、人力で掘ったところは人力で埋め戻してやりました。
全て埋め戻したところで作業終了です。
漏水している時のポンプの状態とは?
さて、その後しばらくは快適に水を使っていたのですが、ある日ポンプの様子を見に行った時にポンプが頻繁にオンオフを繰り返していることに気が付きました。
最初はこんなものだろうと思っていたのですが、遊びに来た早瀬さんに、
「うちもポンプを使っているけど、こんなに頻繁に動いたりはせんよ」
と言われてようやく異常に気が付きました(笑)。
あちこち調べてみた結果、どうやらコンクリート製の排水管に通した部分から水漏れしているみたいでした。
この部分のポリエチレン管を、ポリグリップ部分の接続から一旦外し、パイプを指でふさいでから通水させてみたところ、3か所ぐらいから派手に水漏れしていることがわかりました。
どうやら、最初から穴が開いていたようです。通水チェックの時にここだけは見れなかったので気が付かなかったんですね。
仕方がないので、この部分は全てあきらめて捨てることにし、代わりに塩ビ管(VP)をつける事にしました。
こんなことなら、もらい物なんか使うのではなかったと後悔しましたが、最初にきちんとチェックしていれば良かっただけの話ですよね。 ちょっと反省です。