森の中楽給幸足生活

森の中でのDIY生活を綴っています

田舎暮らしの良いトコ・悪いトコ1

田舎暮らしをして良かったところ

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建設中の我が家と山桜
今回は、ちょっとDIYからはなれまして、私が感じた田舎暮らしの良い所と悪い所について書いてみたいと思います。

私が、なぜ都会を離れて田舎に引っ越してきたのかという理由は以前に書いたことはありますが、その目的は達成できたのでしょうか?

私がこちらに来てから、2019年の4月でちょうど10年になりますが、今までの田舎暮らしについてあれこれ思い出しながら書いてみたいと思います。

田舎に来た目的は達成できたのか?

以前の投稿で、私が都会を離れた理由として

  1. 静かな環境で暮らしたかった。
  2. 自分で自分の家を建てたかった。
  3. 交通事故で人生観が変わってしまった。
  4. 自給自足の生活がしたかった。
  5. 森の中かもしくは水辺で暮らしたかった。

と書きました。 3番は目的とはちょっと違うので省略しますが、4番以外は達成できたと思います

森の中の静かな環境ですし、まだ完成はしていませんが、現在こうして自分で建てた家に住んでいます。

しかし、家を完成させた後も、まだまだやりたいことが残っているので、達成できたと断言するのはちょっと早いような気もします。

仮住まいにしていたコンテナハウスをリフォームしたいですし、門を作り、庭を造り、畑を作って野菜も作ってみたいと考えています。 恐らく、死ぬまでこの家の増改築や敷地内の整備は続けていくのだろうと思います。

田舎暮らしの良い所1 静かな環境

田舎で暮らす一番良い点は、何と言っても静かな事でしょう。 都会では、例え一軒家に暮らしたとしても、なかなかここまで静かな環境にはならないと思います。

夜中でもお構いなしに走っている車の騒音や、年中どこかしらで工事をやっているので、その騒音も精神に堪えます。救急車のサイレンなんかも、結構やかましいと感じますよね。

大抵の人は、マンションやアパートなどの集合住宅に暮らしていると思うので、常識を知らない隣人や子供のいる家庭から出る騒音に悩まされている人も結構多いのでは?

そこへいくと、うちは半径200m以内には人が住んでいませんので、その騒音に悩まされることはありません。

今でも、耳をすませば聞こえてくるのは鳥や虫の鳴き声と、風に揺られた木々のざわめく音が聞こえてくるぐらいです。 夜になればもっと静かで、耳を澄ませば聞こえてくるのは、年相応の自分の耳鳴りの音ぐらいです(笑)。

騒音が人間の精神に与える影響というのは、思った以上に大きいと思いますので、都会で暮らしていたころと比べると、そのせいでイライラすることはなくなったと感じています。

田舎暮らしの良い所2 空気がおいしい

次に良いことといえば、空気がおいしい事でしょうか。

でも、これは田舎暮らしというよりも、自然の中での暮らしだからなのでしょうね。 森の中はやはり空気が違います。澄んでいるだけではなく、空気が濃いように感じます。

貝原益軒がその著書「養生訓」の中で、長生きををするためには山に住むとよいと書いていましたが、それはこの濃い空気が影響しているのではないかと私は考えています。 「養生訓」の中には、他にも山中の寒気が長生きをもたらすということも書いてありますね。

今ではもうそれが普通になっていますので忘れがちですが、都会からうちへ遊びに来た人はよく「空気がおいしい」と言います。 そんな時に、この空気が違うという事を思い出しますね。

私は、朝軽めの体操をしてから深呼吸することを日課にしているのですが、その時は周りの木々から元気を分けてもらっているイメージで深呼吸するようにしています。

そうすることで、プラーナと呼ばれるエネルギーが体の中に取り込まれるとヨガの本に書いてあったからです(笑)。 実際、取り込まれているのかどうかは分かりませんが、日によって空気が違う事はなんとなく感じています。

息を吸う時には森のエネルギーを取り込むイメージで、そしてちょっと呼吸を止めて取り込んだエネルギーが体をめぐる様にイメージしてから、息を吐く時には体の毒が出ていくイメージで吐いています。

こうして深呼吸した後は、なんとなくさわやかな気分にはなれます。 まあ、この気分はあんまり持続しないんですけどね(笑)。

田舎暮らしの良い所3豊かな生き物たち(春・夏)

種類不明の小鳥

自然が豊かだという事は、そこで暮らす命も多いという事。 うちも、四季折々の動物の鳴き声が聞こえてきます。

春の今の季節であれば、ウグイスがよく鳴いていますね。 同じ鳥なのか違う鳥なのかは分かりませんが、ほぼ一日中聞こえてきます。

夜中の2時に聞こえてくることもあります。 鳥って鳥目だから夜は活動していないのではと思っていたのですが、たまに真夜中に鳴いていることがありますね。 ちょっとギョッとさせられます。

のどかでホッとする鳴き声なのですが、大工仕事がうまく行かずにイライラしているときなんかは、「クソ―、のんきに鳴きやがって」と思ってしまいます。我ながら勝手なものですね(笑)。

上の写真はウグイスではありませんが、家の中から撮ったものです。 図鑑で調べてみたのですが、何という鳥なのかは分かりませんでした。ご存知の方がいれば、教えてくださいませ。

夏にはやはりセミが鳴きだします。 最初はヒグラシが、次にミンミンゼミクマゼミが鳴き出し、最後はツクツクボウシが鳴き出します。 数が多いのでやかましいぐらいなのですが、それでも日が沈んで夜になるとピタッと止むので、うるさくて眠れないという事はありません。

そういえば、私はウグイスは春にだけ鳴くものだとばかり思っていたのですが、こちらへ来てから夏まで鳴いていることを知りました。 ですので、ここに来たばかりの頃は、夏にセミと一緒にウグイスが鳴いているのを聞いて違和感を覚えました

夏と言えば、うちの近所にはいないのですが、車で5分ほど走った川沿いには6月中頃にはホタルが飛ぶようになります。 梅雨時ですのでなかなか天候には恵まれないのですが、雨が降っていなければホタルの光が点滅している様子が見られます。 雨が降っていても光ってはいるのですが、数が激減しますね。

田舎暮らしの良い所4豊かな生き物たち(秋・冬)

秋になると鹿の鳴き声が聞こえてきます。 発情期のオスの鳴き声らしいのですが、この話をすると「えっ、鹿って鳴くの」という人が結構います。 そう、鹿もちゃんと鳴くんですね。

その鳴き声を文字であらわすのは難しいのですが、あえて表現するなら「キョエーン」でしょうか? 聞こえ方や捉え方は違うと思うので、人によってはもっと違う鳴き声に聞こえるのかもしれません。

鳴き声はうちの近所でもよく聞くのですが、その姿はほとんど見かけませんね。 うちの近所で見かけたのは、10年住んでいて2回だけです。

冬はさすがに生き物の姿や鳴き声はあまり聞こえてこないのですが、最近はイノシシをよく見かけるようになりました。

2018年にうちの近所で大規模な太陽光発電の工事があり、そこに住んでいた獣たちが追われてこの辺に出て来るようになったのではないかという話です。

うちはまだ農作物を作っていないのであまり被害はないのですが、ご近所では畑を荒らされているという話を割とよく聞きます。

この他にも、いろいろな動物を見かけます。キツネやウサギ、アナグマやイタチなどなど。 うちの近所で見たことがないのは、今のところクマとサルぐらいです