体験塾での出来事
家造りを体験できた貴重な場所
今回は、大工の基本を学ぶために通っていた体験塾での話の第2回目です。
冒頭の写真は、山小屋での作業中の一コマです。中川さんが上がって、軒桁と梁を緊結するためのボルトを締めているところを撮ったものです。
高さは3m程ですが、高所恐怖症の人はこの高さでも上がることが出来ないみたいですね。
実際、高所恐怖症でなくてもこの高さに上がって作業するのは結構怖いです。
体験塾メンバーとして認められたようです
不動産を探している頃は、週末ごとに土地や周辺の調査や登記簿の確認などで、神戸から岡山県北まで通っていました。時間があれば、体験塾にもなるべく顔を出すようにしていました。
なにせ、今まで調べても分からなかったことが、ここにくると何らかの情報が入ってくるので心強いんですよね~。
そうして3回目か4回目ぐらいに顔を出した時に、周りから仲間として認知されたのか、いろんな人が向こうから話しかけてくれるようになりました。 話の内容も田舎暮らしの事だけでなく、必然的にプライベートなことにまで及ぶようになりました。
その時に、山小屋建設の中心的存在である中川の旦那さんから、棟梁について
最初は胡散臭い人だと思ったでしょ!
と言われた時には笑ってしまいました。やっぱり、みんなそう思っているんだ・・・と思いましたね。 まあ、今でも私は棟梁の事はウサン臭いと思っているんですけどね(笑)。
山小屋を建てていた頃の話
山羊にエサをやる棟梁
さて、最初に体験塾に来たのは6月頃でした。通うごとに季節は進み、メンバーとして認知される頃にはすっかり夏になっていました。
日中は暑くて作業にならず、気が付けば皆日陰に集まって雑談ばかりしておりました(笑)。
当然、作業はほとんど進まず、今日は柱1本立てただけだとか、ほぞ穴ひとつあけただけなんていう日が続きました。
最初の頃は色々と有益な情報が入ってくるので良かったのですが、回を重ねるごとにだんだんとそれもなくなり、体験塾が終わる頃にはもはや何をしに行っているのかわからなくなってきました(笑)。
棟梁は相変わらず山小屋建設にはほとんど関わらず、誰かと話をするか用事でいつの間にかいなくなっているかのどちらかでしたね。
一応、棟梁がいない間は中川の旦那さんがリーダーのような感じなのですが、その旦那もよく分かっていない様子で、特に指示もなく何となく作業が進んでいっているような感じでした。
今考えると山小屋の設計図もなく、また棟梁も最初から一切の指示は出していなかったようなので、こうなるのは必然であったように思います。
そんな状態でも、なんとか家が建っていったのは不思議ですね。
メンバーは徐々に増えてきました
私が買った土地のある山に、一番最初に見学に入ったのは私でした。
私が土地を買った後、周りの土地を買う人が徐々に増えていきました。それにつれて、体験塾のメンバーも増えていきました。
まあ、扱っている不動産屋は同じなので、その不動産屋と組んで仕事をしている棟梁の元へ人が集まってきたような感じですね。 なにせ、ここに来れば他では聞けない田舎暮らしに関する裏情報が色々と入ってきましたから。
気が付けば体験塾のメンバーの半分以上は、私のいる山を買った人たちで占められていました。
多いときは20人ぐらいいたと思います。さすがに20人もいると、普段は静かな山の中も途端ににぎやかになります。
その中には、別の土地で田舎暮らしをしてからこちらに来た人もいましたが、大半は私と同じように初めて田舎暮らしを体験する人達でした。
しかし、実際に引っ越してこちらで暮らし始めた人は半分といったところでしょうか?
残りの半分の人達は休みの日にだけこちらに来て、畑を作ったり自然観察をしたりして楽しんでいるようです。
棟梁の様に動物を飼っている人はあまりいませんね。唯一、お隣の川上さん(仮名)が山羊と鶏を飼っているぐらいです。
後の人は、ほとんどが犬を飼っています。どういうわけか、猫を飼っている人はほとんどいません。
ちなみに、私は動物は一切飼っておりません。犬も猫も好きなので飼いたいとは思っているのですが、経済的な理由により当分先になりそうです。