森の中楽給幸足生活

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風変わりな人々 体験塾メンバー紹介2 三浦夫婦

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体験塾で山小屋を建設中

前回、体験塾で出会ったちょっと変わったメンバーの紹介をしましたが、今回はその第2弾です。

前回は近藤さんというおばちゃんの話でしたが、今回もまた主におばちゃんの話です(笑)

冒頭の写真の、右端に写っている中の二人が三浦さん夫婦(仮名)です。

この頃の写真を探してみたのですが、お二人の姿が映っているのはこの写真だけでした。

天然系リアル不思議ちゃん

体験塾のメンバーの中で、2番目に面白かったのは三浦さん夫婦でしょう。 特に、奥さんの方はその言動で何度も笑わせてもらいました。

この奥さん、ひとことで言うといわゆる不思議ちゃんです。 マンガや映画などの物語の中では割とよく登場しますが、現実ではあまりお目にかかりませんよね。

この人は一体何考えているんだろう・・・と頭の中を覗いてみたくなるような人は時々いますが、ここまで天然だったのはこの奥さんが初めてでしたね。

ちなみに、三浦さん夫婦も団塊の世代、つまり60近いおっさん・おばちゃんでした(2009年当時)。

三浦奥さんのナナメ上の質問

確か、棟梁の所で行われた忘年会での出来事だったと思います。 宴会が始まってからまだあまり時間が経っていない頃、つまりまだあまりお酒が入っていない時に、私の顔を見て一言

トレジャリバさん、宇宙って・・・どうなのかな?

と聞かれました(原文のママ)。

当然、聞かれた方は はぁ?ってなりますよね。いや、作り話ではなく本当にこの言葉通りに言われました。

なぜ急にそんなことを言い出したのか聞いてみますと、なんでも昨日の晩にTVで月だか金星だかの特集をやっていたらしく、単に私がそういうことに詳しそうに見えたから聞いてみたのだそうです。

ちなみに、私は宇宙に関する知識は人並みにしかありません。

まあ、たとえ聞かれたのが天文学者だったとしても、宇宙ってどうなのか聞かれても答えようがないと思いますケド(笑)。 三浦奥さんって、全てがこんな感じでした。

次に何を言うのか予測不能で、大体こちらのナナメ上を行く感じなので、体験塾でお会いできた時は会話の中で何を言うのかいつも楽しみにしておりました。

ちなみに旦那さんも変わった人でした

こんな天然な奥さんでは、一緒に暮らしている旦那さんはさぞや大変だろうな・・・と思っていたら、この旦那さんも奥さんと同じように変わった人でした。いわゆる、似たもの夫婦ってやつですかね。

旦那さんは天然というよりも、おっちょこちょいといった方がいいでしょうか。それも、他人に迷惑をかけるタイプのおっちょこちょいです。 この旦那さんのおかげで、作業中にヒヤリとさせられたことは何度もあります

足の上に角のみという工作機械を落っことされたこともありますし、脚立の上で作業している私に気が付かづに脚立にぶつかり、危うく落っこちそうになったこともありました。

その度にやんわりと注意はしているのですが、聞いているのかいないのかといった風で、暖簾に腕押し糠に釘、まるで悪びれる様子もなく平然としていたので、こりゃダメだと思いました(笑)。

他のメンバーも同じようなことを言っていましたので、私だけでなく周りのみんなに迷惑をかけていたみたいです。

いや、悪い人ではないんですがね。無邪気というのか子供っぽいというのか、とにかくそんな感じの人でした。 こちらに来る前は鉄鋼関係の仕事をしていたと言っていましたが、その時も周りの人もさぞ手を焼いただろうと思います。

こんな人なので、天然不思議ちゃんの奥さんの方がまだしっかりしていましたね(笑)

犬や猫をたくさん飼っていた理由とは?

以前、棟梁がいっぱい動物を飼っている話を書きましたが、この三浦さん夫婦もいっぱい動物を飼っていました。

以前、一度だけ体験塾の帰りに三浦さんの所へ遊びに寄ったことがありました。 棟梁の所は馬や山羊、鳥など色々でしたが、この三浦さんの所は犬とネコ限定でした。 よほど好きなのだろうなと思っていたところ、三浦さんの話によるとそうではないとのこと。

好きで集めたわけではなく、最初は捨てられていた犬をかわいそうに思い、欲しい人が現れるまで飼うことにしたそうです。

そうしたところ、欲しい人は全く現れず、逆に家の前に捨てていく人が増えてしまったのだそうです。 恐らくですが、三浦さんなら面倒見てくれるだろうと思ったのでしょうね。 そんなわけで、どんどん数が増えていってしまい、今に至っていると語ってくれました。

三浦さんのところは、旦那さんも奥さんもおっとりとした人だったので、どんどん数が増えていってもまあええか・・・みたいな感じであまり気にはしていないみたいでした。

棟梁の馬の話を聞いて奥さんが放った一言

動物で思い出しましたが、以前棟梁が昔飼っていた馬の話をしていたことがありました。 その馬というのが気性の荒い馬だったらしく、かわいがってやっても全く懐かなかったそうです。

病気になった時に、棟梁が寝ずの看病をした事もあるらしいのですが、それでもダメだったそうです。 それどころか、逆にエサやりの度に棟梁にかみついたり蹴飛ばそうとしたりしたそうです。

その馬についてさんざん文句を言った挙句、あんな恩知らずの馬知らんわぃ!と棟梁が言い終わった瞬間、 それを聞いていた三浦さんの奥さんがひとこと

まぁまぁ、それはそれは大変でした。馬に代わって謝ります。

だって(笑)。

私を含めた何人かでこのやり取りを聞いていたのですが、このナナメ上をいく一言で皆腹を抱えて笑いました

体験塾がなくなってしまった今、この三浦さん夫婦とも全く疎遠になってしまいましたが、奥さんの方は今もどこかで誰かの意表をついて笑わせているんだと思います。本人は全く意図せずに(笑)。

またお会いしたい人の一人ですね。