森の中楽給幸足生活

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コンテナハウスの内装工事1 断熱材と石膏ボード

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内装工事途中の様子。当時はこんな感じで寝ていました。

断熱材と石膏ボードを取り付ける

さて、コンテナに窓の取り付けを終え、だいぶ住みやすくなったところで、今度は内装に断熱材と石膏ボードを取り付けることにしました

この改造工事を始めた時には、年を越えて2009年になっていました。

季節はまだ1月。冬の真っ盛りでまだまだ寒い日が続くと思われますので、コンテナハウスの断熱をしてよりよい住まい環境にしたいと頑張りました。

まずは石膏ボード取り付け用の下地作りから

内壁に断熱材を取り付ける前に、石膏ボードを取り付けるための胴縁を最初に取り付けました。 石膏ボードの横幅は通常910ミリなので、この間隔プラス真ん中にも胴縁を入れることにしました。つまり、455ミリ間隔で胴縁を取り付けていきました

胴縁には、厚み16ミリ・幅45ミリの荒材を使いました。内壁に使われているベニヤ板の厚みが5ミリほどしかないので、今ならもう少し厚みのある材料を使います。

しかし、この頃は費用を節約したいという想いが強かったので、こんな薄い材料を使ってしまったワケです。

さて、取り付け作業の方ですが、コンテナの奥の方から胴縁を取り付けていきました。窓が付いている側から取り付けていき、全部終わったところで反対側を取り付けていきました。

でも、胴縁の端から端までを測って取り付けていたので、全部取り付け終えた時に右側と左側で数センチ違いが出てしまいました

何故こうなったのかというと、胴縁の幅が材料によって数ミリ単位で違うからの様です。胴縁の中心線から中心線で455ミリを測ってやらないと、こんな風に誤差が出てしまうんですね。

それと、コンテナ自体にも微妙な歪みがあり、測ってみると左右で1,2センチほど違っていました。この違いも出てしまったようです。 失敗失敗。面倒くさいですが、最初からもういっぺんやり直しです。

天井にも下地材を取り付ける

何とか壁の胴縁を取り付けました。今度は、天井にも同じ胴縁を取り付けていきます。

しかし、ちょっと問題発生。天井の両端は問題なくネジがきくのですが、真ん中にねじ止めしようとするとスカスカですぐに抜け落ちてしまうんです

もっと厚みのある材料を付ければよかったのですが、16ミリしかない胴縁ではどうしても中ほどが垂れ下がってくるんですね。 天井にも、壁と同じ5ミリのベニヤ板が張ってあるだけなので、下地材としては頼りない感じです。

コンテナの天井の内側にも、壁と同じように等間隔で金属製の根太のようなものが入れてあるので、ここに胴縁をつけてやりたいのですが、間隔が455ミリではなくて600ミリぐらいなので、合わないんですよね。

ちなみに、天井には巾455ミリ長さ910ミリの天井用石膏ボードを取り付けるつもりでした。胴縁の間隔も壁と同じ455ミリにしないと取り付けできません。

中空ねじ

壁のすき間に入れる中空ネジ

仕方がないので、下地がない所には上の写真の様なものを入れて、胴縁をぶら下げるような形で取り付けることにしました。 壁の中が空洞になっているところにネジがきくようにするためのモノです。

写真ではちょっと開いていますが、この羽根みたいな部分を壁の穴の中に入れてねじを締めると、羽の部分が開いて固定してくれるような仕組みになっています。

しかし、この作業はずっと上を向いてやらなければならないので、首と肩がすぐに凝ってきました。 あまり長時間は出来なかったですね。地味につらい作業です。

こういう作業をした後の温泉は格別でした。寒かったですし、この日はゆっくり入ることにしたのですが、気が付けば2時間も入っていました。

断熱材にはポリスチレンフォームを使いました

胴縁を、壁と天井に全て取り付けた後で、今度はその間に断熱材を張り付けていきます。

断熱材には、ポリスチレンフォームを使いました。カネライトフォームとかスタイロフォームといった方がわかりやすいかも。どちらもポリスチレンフォームの商品名らしいです。

胴縁が16ミリの厚みしかないため、その間に張る断熱材には厚み15ミリのものを使いました。一番薄いヤツです。

ポリスチレンフォームは、910×1820ミリサイズで厚み15ミリのモノが、神戸のプロ用のホームセンターで1枚600~700円で販売していたと記憶しています。

これを、神戸で仕事を済ませたついでに、軽トラに10枚以上積んではるばる運んできました。津山周辺では売っていなかったんです。

商品としてはあるのですが、15ミリの厚みというのが周辺の店には置いていませんでした。 かさばりますがかなり軽いものなので、石膏ボードや合板の様な資材に比べれば運搬は楽でした。

胴縁の間に断熱材を貼り付ける

これを、カッターで切ってからボンドと両面テープで貼り付けていきました。 ポリスチレンフォームを、壁に押し付けて跡が付いた部分をカッターで切り、後は壁に張っていくという地味な作業を繰り返しました。

薄いポリスチレンフォームはカッターで切った方が楽ですが、もっと厚みのあるモノはカッターで切るとしんどいのでのこぎりで切った方が良いです。

どちらで切るにせよ、ポリスチレンフォームは断面を直角にしたままでまっすぐ切るのが難しいですね。 直角になるように注意して切ったつもりでも、大体斜めに切れてしまっているので、どうしても胴縁の間に入れる時にこの斜め分の隙間が出来てしまうんですよね~。

コンテナの天井までの高さは235センチありましたので、182センチのポリスチレンフォームでは50cmちょっと足りません一旦、182センチまでの高さ分全てはめ込んでから足りない部分を足していきました。

壁に取り付けが終わった後で、今度は天井に張り付けていきました。これもずっと上を見上げながらの作業になりますので地味にキツかったです。

天井部分も、長さが2メートルちょっとありましたので、ほんの20cm程足りません。こちらも一旦全て貼り付けてから、足りない20センチほどを貼り付けていきました。

石膏ボードの種類や大きさ

さて、断熱材の取り付けが終わりましたので、次はいよいよ石膏ボードを取り付けていきます。

石膏ボードには、9.5ミリ厚と12.5ミリ厚の2種類あって、通常壁には12.5ミリのものを使うのですが、うちでは9.5ミリ厚のものを使っています。 12ミリよりも厚い15ミリというのもあるらしいですが、私は見たことがありません。

値段はそれほど違わないのですが、厚みが数ミリ違うだけで重さが結構違います。 うちは子供やペットがいないので、それほど頑丈にしなくても良いかと考えて、施工しやすい9.5ミリのものを使いました。

施工してから10年ほど経ちますが、今のところ割れたり凹んだりした所は一切ないです。

石膏ボードも、ポリスチレンフォームと同じ910×1820ミリなので、壁全面に貼るにはこれも天井の高さまで50cm程足してやらないといけません。

これより、もっと大きい910×2350ミリという石膏ボードもあるみたいですが、ホームセンターでは売ってないですね。入手するには建材屋さん住宅設備屋さんに頼むしかないようです。

継ぎ目なく天井まで貼れるので、パテ埋めの作業が少なくて済むのと経年劣化による割れを防げるという利点がありますが、かなり重いし割れやすいので一人で貼るのは難しいでしょうね。 しかも、これだけ大きいと軽トラには乗らないので、運搬には苦労しそうです。

石膏ボードの取り付け方

石膏ボード専用ネジ

石膏ボードの取り付け方にも色々あるのですが、うちはネジで止めていきました。

石膏ボードは床に直接つけるとダメみたいです。 水や湿気に弱いからみたいですね。セルフビルドの本を見ると、1~2センチほど床から上げろと書いてあったので、その通りにしました。

石膏ボードを取り付ける時に胴縁の端材を下に入れ、その上に石膏ボードを置いてからねじで止めていきました。

ネジも、石膏ボード専用のものがあるのでそれを使いました。ネジの十字部分に変な模様が入ったやつです。上の写真のようなやつですね。

なんでこんな模様が付いているのか疑問だったのですが、どうやら仕上げの時にパテがのりやすいようにこんな形になっているようです。

ネジ止めの位置も決まっているようです。専門書には、外周が15cm間隔でそれ以外が20cmとありましたが、この時はまだ知らなかったので適当にネジを打ってすませてしまいました(笑)。

石膏ボードは、ネジで止める以外にもエアツールでピン止めするという手もあります。私も体験塾ではこちらの方法で施工していました。

仕上げのパテ塗りが少なくて済む分、作業としてはこちらの方が多少楽ですが、コンプレッサー専用の工具が必要になるのでその分コストが掛かります。

それ以外にも、接着剤で止めるという方法もあるようですが、やり直しがきかないという欠点があります。つまり、一発勝負になるので素人には向かないと思います。

手間はかかりますが、初心者でなおかつコストを重視するならばネジでやった方がいいと私は思います。