DIYで家の内装工事をする1 石膏ボードの取り付け
内壁の下地材となる石膏ボードを取り付ける
今回は、内壁の下地材となる石膏ボードを取り付けて行った時の事を書いてみたいと思います。
前回までに、内壁に断熱材を取り付ける作業が終わりました。
この上に、家の中の壁の下地材となる石膏ボードを取り付けてから表面を均し、その後で壁紙(ビニールクロス)を貼っていきました。
上の写真は、トイレや風呂などの水回り部分と居間を隔てる間仕切り壁に石膏ボードを張っていったときの様子です。
真ん中に見えているのは、洗濯機用の水道配管です。メンテナンス用に点検口を開けておきました。
内壁の建材に何を使うか?
内壁の下地材には、石膏ボードを使うのが一般的ですが、私の周りにはそれ以外の建材を使用する人も多かったです。
例えば、中川さんは絵やカレンダー等を吊るす時に、釘やフックがきかないことを嫌って合板を使用していましたし、近所の人は施工する時の手軽さから杉の野地板を使用していました。
野地板はどうしてもつなぎ目に隙間が出来ると思うので、内壁に野地板を使用する場合でも、石膏ボードは使用したほうがいいと思います。
でないと、湿気が入り込んでしまって壁の中で結露してしまうと思うので、個人的には野地板をそのまま断熱材の上に施工するのはやめたほうが良いと思います。
石膏ボードを使用するメリット
石膏ボードを使うメリットは、何と言っても安くて入手しやすい事でしょう。
内壁に使用する12.5ミリ厚みの石膏ボードで一枚当たり400円しません。
断熱効果も合板よりは高いようですし、防音効果も合板より優れているらしいです。
ホームセンターには3×6サイズ(910×1820ミリ)のモノしか見かけませんでしたが、プロは3×8サイズ(910×2430ミリ)を使っているようです。
この方が天井から床まで1枚の石膏ボードで施工できるので、その分パテ埋め作業もしなくて済みますし、何よりもつなぎ目が少なくなるので、壁内結露の危険性も少しは減ると思います。
ただし、運ぶのが大変なことと、長くなった分当然重くなりますので、私の様に1人で施工するのはかなり大変だと思います。
私は、3×8サイズを一人でやるのは無理だと思ったので、3×6サイズの石膏ボードをホームセンターで買ってきて使用しました。
石膏ボードの厚みを考えてみる
石膏ボードの厚みは9.5ミリと12.5ミリのモノが一般的に使われているようです。
15ミリという厚みもあるらしいのですが、私は見たことがありませんね。
通常は12.5ミリ厚みの石膏ボードが使われるのですが、うちは子供もペットもいないので壊れる原因が掃除機をぶつけた時くらいしか思いつきませんでした。
なので、それほど頑丈にしなくても良いだろうと考えて、9.5ミリの厚みのモノを使用しました。
わずかに3ミリの違いですが、実際に持ってみると重さが結構違います。
石膏ボードの取り付けには切断作業がかかせないのですが、分厚くなるとその分切断作業もより大変になると思います。
値段はそれほど違いはないです。確か3×6サイズで、1枚当たり100円も違わなかったと記憶しています。
石膏ボードを取り付けていくときの注意点
さて、ホームセンターで軽トラに積めるだけ積んで持って帰った後で、次の日から早速取り付けていくことにしました。
石膏ボードを、内壁のツーバイ材のある下地部分にねじで取り付けていくだけなので、窓などの開口部がないところはカットせずにそのまま取り付けていくだけです。
但し、注意点として下の部分をちょっとだけ(1cm程)浮かしてやらないといけないみたいです。
石膏ボードは、火には強いのですが水や湿気には弱いので、床から上がってくる湿気にやられてしまわないように、このように少し隙間を開けるのだそうです。
プロはリフターという冶具を使って作業するようですが、私は床に12ミリ厚みの合板の端材を敷き、その上に石膏ボードをのせてから取り付けていきました。全部ネジ止めした後で、その端材を抜いていました。
石膏ボードを切断する方法
窓やドアなどの開口部があるところは、その部分に合うように切り欠いてやらなければなりません。
石膏ボードはカッターで切断していきます。
まっすぐに切るためには、定規などのガイドが欠かせませんが、2m近い定規はあまりないので、私はワンバイ材を定規代わりに使っていました。
ワンバイ材に沿うようにカッターで3回ほど切れ目を入れた後で、石膏ボードを折るようにしてやると割ときれいに切れてくれます。
最初は力を入れずに線を引くような感じで切れ目を入れて、2回目と3回目はカッターに力を入れて切れ目を入れていきました。
最初から力を込めると、カッターが定規から外れやすかったため、このような形で切れ目を入れていました。
きれいに割れるとはいっても、切断面はボコボコしているので、切断した後は専用の工具でこの凸凹を取ってやらなくてはなりません。
カンナの様に使うタイプと、やすり掛けをする様に使うタイプと2種類あるようですが、私はカンナの様にして使うタイプのモノを使用していました。ボードカンナというらしいです。
石膏ボードを使用する際のデメリット
どちらのタイプを使うにせよ、石膏ボードを切断した後は周りが粉だらけになります。
これはもう避けようがないのですが、手も石膏の粉だらけになるので、皮膚が弱い人だとかなり手が荒れるのではないかな。
この粉は空気中にも舞うので、石膏ボードを切断する作業をする時にはいつもマスクをしていました。
そうしないと、くしゃみが止まらなくなって大変なんです。
石膏ボードは使い勝手の良い建材だとは思いますが、施工する時に粉だらけになるのが難点ですね。
家の中で作業すると、この粉が隅々にまで入り込みますし、雑巾などで拭いてもなかなか取れないので後始末が大変です。
なので、私はなるべく部屋の外でやるようにしていました。部屋の中でやった方が、すぐに取り付けられて楽なんですけどね。
この切断作業をした後は、髪の毛の中まで粉が入り込んでいた時もありました。
開口部の石膏ボードの切断の仕方
まっすぐに切断する所はカッターで切るだけでよいのですが、開口部などコの字形に切らなければならない時にはノコギリを使用します。
これまた石膏ボード専用のノコギリがあるので、それを使って切っていきました。
切れ目を2か所入れてから、最後の部分だけカッターで切ってやって折り曲げてやればキレイに切れてくれます。
仕上げに、カッターで切断面を均してやります。
石膏ボードの端っこが斜めに面取りされているワケ
石膏ボードが隣り合うジョイント部分は、Vの字形になっていて斜めに欠けたようになっています。
石膏ボードは、つなぎ目を目立たなくするように後からパテで埋めていくのですが、この作業がやりやすいようにこのような形になっているようです。
しかし、切り欠いてあるのは左右の部分だけで、どういう訳か上下部分はまっすぐなままなんですよね。
石膏ボードを施工したのは、仮住まいにしていたコンテナの内装をした時が初めてだったのですが、その時はこの事を忘れてそのまま施工してしまいました。
仮住まいの方は、未だにパテ埋め作業をしていないので問題なかったのですが、今度はちゃんと最後まで仕上げる予定ですので、この上下部分も専用のカンナを使ってVの字形になるように切り欠いてやりました。
今回使用した石膏ボードの内訳
使用した石膏ボードは、平側が8枚×2(上下)、それから風呂部分の2枚×2を引いて合計12枚、妻側が3枚×2×2、そこから風呂部分2枚×2を引いて合計8枚になりました。
水に弱い石膏ボードは、風呂の内壁には当然使えないので、この部分には使用していません。なので引いてあります
使用した石膏ボードは3×6サイズですので、天井の高さ235cmにはちょっと足りません。
ですので、その分を足して2段になります。
上の写真が、その足りない部分を写したものです。これは今回取り付けた部分ではなくて、居間と水回り部分を隔てる壁部分なのですが、基本的には全てこのような形で取り付けています。
開口部分が窓2枚とドア1枚分ありましたので、この部分に合わせて石膏ボードを切り欠いています。
平側の反対側であるコンテナ側の壁にも石膏ボードを張ってやらなくてはならないのですが、この部分はその前に下地材を取り付けてやらなければならないので、とりあえず後回しにする事にしました。
さて、次はこの下地材を入れていきます。