DIYで家の内装工事をする2 コンテナに下地材を取り付ける
コンテナに石膏ボード取付用の下地材を組む
今回は、石膏ボードを取り付ける下地材をコンテナに組んでいった時の話です。
コンテナのアルミ外壁に、直接石膏ボードを取り付けていくのは手間がかかるので、角材を使って石膏ボード取り付け用の枠を組んでいくことにしました
前回は、木造部分の内壁に石膏ボードを取り付けた時のことを書きましたが、取り付けたのは三方の壁だけで、コンテナと接する1面だけはまだ施工しませんでした。
というのも、石膏ボードを取り付けるための下地材がまだなかったからです。
ちなみに、冒頭写真の木造部分とコンテナが接している部分の家の中に、今回下地材を組んだわけです。
コンテナに開ける出入り口用のサイズについて
枠を組む前に、木造側とコンテナ側の行き来のための入り口をつけるために、コンテナに穴をあけてやらなければなりませんでした。
開けるのは、木造側の居間とコンテナ側のダイニングをつなぐための出入り口用の穴と、木造側の風呂やトイレなどと台所をつなぐための出入り口用の穴の2カ所です。
台所側の出入り口は、洗面所の間取り幅が135cmでそのうち洗面所自体の幅が50cmありますので、あまり大きな出入口は造れませんでした。
人が出入りするには70cmは横幅が欲しかったのですが、コンテナの壁の内側にあるアルミ製の柱との兼ね合いがありましたので、65cm程しか取れませんでした。
ダイニングと居間をつなぐ出入り口は、引っ越しの際の荷物の出し入れなども考えて、少し大きめにとることにしました。
これも、コンテナ内部にあるアルミ製の柱との兼ね合いがあるので、あまり自由には決められなかったのですが、150cmのところでちょうど折り合いがついたのでこの大きさにしました。
コンテナに出入り口用の穴を開ける
最初に書いた設計図を見ながら、開口部の位置を慎重に墨付けしていきました。
墨付けは凸凹しているコンテナの外壁ではなく、真っ平らな木製の内壁に打ちました。
墨付けが出来たら、もう一度メジャーで寸法を測って位置が間違いないかを確認し、それから丸鋸にマテリアルソーの刃を取り付けてから切断していきました。
玄関を取り付けた時と同じ手順で作業していったのですが、やはり下側の切断に少し手間取りましたね。
床と同じ高さで切断していく必要があるのですが、丸鋸が床に当たってしまうためにコンテナの内側からは切れないんですよね。
外側から切るしかないのですが、コンテナの床の高さに正確に墨付けしてやらなければならないので、その墨付けをするのが少し大変でした。
というのも、内側から目印の穴を開ける際に、ドリルを使って穴を外側に貫通させてやりたいのですが、この時にもドリル自体が床にあたってしまうので、どうしてもドリルが斜めに入ってしまうんです。
そのため、その斜めに入った分を考慮して外側に墨付けしてやる必要があったからです。
その辺に落ちていた端材に同じ角度で穴を開けて、ドリルの刃がどのくらい下に下がるか見定めてから墨付けしてやりました。
開口部を切断する時の順番について
なんとかキレイに下側を、コンテナの床の高さに切断してやることが出来ました。
下側が切れたら後は簡単で、次に左右を切断してから最後に上を切断してやりました。 そうしないと、切り取った部分が自分の上に落ちてきてしまう可能性がありますので。
丸鋸では切れなかった部分は手ノコとジグソーを使って切断してやり、完全に切れたところでコンテナの内側から押してやって木造側に落としてやりました。
このズボッと抜ける時は、何度やっても気持ちがいいもんです(笑)。 床が傷つかないように、念のために木造部分の床には段ボールを引いておきました。
同じ手順で、台所側の開口部も開けてやりました。
石膏ボード取り付け用の下地材をコンテナの外壁に取り付ける
開口部を開けたところで、つぎはいよいよ石膏ボード取り付け用の下地材を組んでやることにしました。
まずは、角材を使って枠を組んでいきました。使用したのは、3×4cmの角材です。
材質はツーバイ材と同じSPF材で、182cmの長さのものが1本198円で売られていたので、これを使用することにしました。
しかし、コンテナの高さは2mちょっとありますので、 182cmのSPF材ではちょっと足りないことになります。ですので、高さ方向に使う材は、2mの杉材を使うことにしました。
6本で980円とSPF材に比べても安いのですが、歪みが出やすいのでちょっと使いづらい印象があります。これを縦方向に使用し、横方向にはSPF材を使用しました。
上の写真は、間仕切り壁を作った時のものですが、この写真の右側の石膏ボードが今回取り付けたものです。 居間とダイニングをつなぐ入り口が、ちょっとだけ写っていますね。
45.5cmの間隔では合わない
石膏ボードは91cm幅ですが、真ん中にもねじを打って固定したいので、45.5cm間隔で縦材を入れていきました。
コンテナにも、内壁と外壁をつなぐアルミ製の柱があることは以前にも書きましたが、本当はこの部分に縦材を取り付けてやれれば一番良いんですよね~。
しかし、39cmという中途半端な間隔で入っているため、45.5cm間隔で取り付けるにはピッチが合わないために使えないんですよね。
仕方がないので、このアルミの柱に直接縦材を固定するのはあきらめて、縦材をつないでいる横材部分を使って固定してやることにしました。
2種類の角材を使用して下地材を組み上げる
下側の横材は、床とコンテナの両方にねじで止めるようにしました。 なるべく、コンテナと木造部分を緊結するようにしたかったからです。
上側の横材は、コンテナの上側の端に合うようにして、所々ネジで止めていきました。
この2本の横材の間に縦材が入るような形で、45.5cm間隔でネジで止めていきました。
コンテナには、大黒柱として取り付けた2×8材が途中3カ所に入っていますので、この部分には縦材は入れていません。
石膏ボードは、高さが182cmですので、この高さ部分にも横材を入れていきました。
この部分の横材は、縦材が入ってから入れましたので、45.5-4cm(角材の幅)で41.5cmの長さのモノをねじで斜め止めしてやりました。
全ての材を組み終えた後で、横材の部分とコンテナの39cmのアルミ柱が交差する部分をねじで止めてやりました。
組み上げた下地材に石膏ボードを取り付ける
さて、下地ができましたので、次はここに石膏ボードを取り付けていきます。 取り付け方は、木造部分に取り付けた時と全く同じです。
こちら側も、湿気にやられるのを防ぐため、床から1cm程浮かせて取り付けていきました。
石膏ボードの取り付けにはネジを使い、外周部を15cm間隔で、内側は20cm間隔でネジ止めしていきました。
とりあえず、四隅と真ん中だけをネジで止め、全て取り付けた後で残りのネジを打っていきました。
ネジはインパクトを使って直接打っていったのですが、油断しているとネジを回しすぎてしまい、石膏ボードが欠けてしまったり膨らんでしまったりするので注意が必要でした。
開口部は、その部分に合わせて石膏ボードを加工して取り付けていきました。 この加工に一番時間が掛かったと思います。 石膏の粉だらけになりながら作業を進めていきました(笑)。
コンテナの高さが2mちょっとなので、182cmの石膏ボードでは20cm程長さが足りないことになります。ですので、この部分は20cm長さの石膏ボードを継ぎ足して張っていきました。
全ての石膏ボードを取り付けるのに、3日ほどかかったと記憶しております。 これで、木造部分には全て内壁の下地材である石膏ボードを張ることが出来ました。
さて、つぎはこの石膏ボードをパテで埋めて、平らにならしてやる作業に入ります。