コンテナハウスに窓やドアを取り付ける方法3
中古コンテナに窓を取り付ける
今回は、中古コンテナに窓を取り付けた時の事を書いてみたいと思います。
前回は、玄関ドアを取り付けましたが、今度は窓です。
開口部の大きさが違うだけで、どちらも取り付け手順はほぼ同じです。
台所用の窓と、ダイニング用の窓の2つを取り付けました。
ダイニングに窓を取付けるための穴をあける
コンテナの真ん中に玄関を取り付けましたので、今度はその両側に設置するつもりの台所とダイニングに窓を取り付けることにしました。
まずは、ダイニングの方の窓から作業を行いました。 ダイニングテーブルの高さは、70cm程の高さのモノが多いようです。 ですので、食事中に外の風景が見やすいように、窓の高さもテーブルよりも少し高い80cmにしました。
窓の位置をコンテナの内壁に墨付けしてやってから、その線に沿って内壁と外壁を同時に切断していきました。 使用したのは、いつもの様にマテリアルソーを取り付けた丸鋸です。
コンテナの壁の厚みは5cmぐらいありますので、丸鋸の刃を目いっぱい出すようにしても、ちょっとだけ裏側から刃が出るような状態です。
コンテナの外側には、切り始めと切り終わりにできた切り残しがありますので、この部分は金属用の刃をつけたジグソーで切断してやりました。
完全に切れたら、内側から開口部を押してやって外に落としました。 切り取った部分がズボっと抜けていくのは、何度やっても気持ちがいいですね(笑)。
紛らわしいので木枠と窓枠と呼びます
窓の取り付け方も、基本的には玄関を取り付けた時と同じです。 穴を開けてから、コンテナの内壁と外壁の隙間に下地材を入れてやり、この下地材に窓の木枠を止めてやります。
窓枠には、購入した窓の枠とツーバイ材で作った枠の2種類あり、どちらも窓枠としか表現しようがありません。 なので、紛らわしいのですが、分かりやすくするために ツーバイ材で作った窓枠は木枠、購入した窓の枠はそのまま窓枠と呼ぶ事にします。
あらかじめ、ツーバイ材で窓枠が収まるサイズの木枠を作っておき、この木枠を下地材にとめるわけです。
木枠を作って窓を取り付ける理由
なぜコンテナに直接取り付けずにわざわざ木枠を作るのかというと、コンテナの外壁というのは意外と凹凸があり、 この凹凸が邪魔をして付属のネジが届かないところが出てくるからです。
この辺りのことは、以前仮住まいの方のコンテナに窓を取り付けた時に書いております。
下地材には、腰の高さくらいまで防腐剤を塗っておきました。 壁の隙間に入れてから、表と裏からステンレスのねじでとめてやりました。
上と下部分は、ドアの時と同じくアルミの柱が39cmという中途半端なピッチで入っているため、この幅に切った下地材を入れてやりました。
下部分に入れた下地材にも、念のために防腐剤を塗っておきました。
窓の取付けはいつものやり方で
木枠を下地材にねじ止めしてコンテナに取り付けたら、木枠とコンテナの境目をシーリングしてやり、雨水が入らないようにしました。 シリコン材が乾いてから、木枠に窓枠を取り付けていきます。
この時も、窓枠の耳の上真ん中部分を仮止めして外れないようにしてから、窓本体(ガラス部分)を2枚この窓枠に取り付けて、 締め切った状態にしてから、残りのねじを締めていくというやり方をしました。
窓枠がねじれた状態でついてしまって、窓の開閉とカギ閉めがスムーズにならなくなるのを防ぐためです。
窓枠と木枠の境目もシーリングしてやり、ダイニング側の窓の取り付けは終了です。
コンテナ側に取り付けた窓には、防水テープは張りませんでした。 こちら側はだいぶ屋根が張り出しているため、その必要はないだろうと考えたからです。
台所の窓を取り付ける
今度は、台所側の窓を取り付けていきます。といっても、作業内容はダイニング側の窓とほぼ同じです。
違っているのは、台所に設置するシンクの高さは80cmになるので、取り付け位置が若干高めになることぐらいです。
コンテナの壁の構造は、どこを切っても同じなので、上と下部分にブツ切りにした下地材を入れたところも変わりません。
窓の高さが、ダイニング側の窓の上部分と同じになるように位置決めをしてから墨付けをして切断していきました。
ダイニングの窓の高さが90cm、台所の窓は70cmなので、シンクの高さよりも20cmほど高い位置になりました。
後の工程は、ダイニングの時と全く同じです。
コンテナ側からの見た目も家らしくなってきました
さて、これでコンテナ側にも窓とドアが付きました。
今まで、コンテナの出入りは南側に元々付いていたでっかい扉を開け閉めしていたのですが、玄関が付いたことでその必要がなくなりました。
おかげで、コンテナの出入りが随分と楽になりました。 こうしてちょっとづつ便利になっていくのは嬉しいものですね。
表側となるコンテナ側の外観も、かなり家らしくなってきました。 こちら側にも外壁材を張ってやれば、さらに家らしくなるはずです。
しかし、機能的にはこちら側に外壁材を張る必要はありません。 あくまで、見た目のためだけに取り付けるような感じになるので、この工程は後回しにすることにしました。
さて、ここまで終わったところで、今度は雨どいを取り付けることにしました。 次はその時の話です。