外壁材の取付け方10 まとめ
外壁材(サイディング)施工方法のまとめ
今回は、外壁工事についてのまとめを書いてみたいと思います。
今回も含めて、10回に亘って外壁材を施工した時のことを書いてきました。
外壁材の取り付けて作業には、4か月ほどかかりました。
外壁材の購入から完成まで、全て一人で作業してきましたので、これだけの期間かかってしまいました。
外壁材(サイディング)の取り付け方の手順
外壁工事の工程についてまとめると、次のようになります。
- 外壁に合板を張って下地を作る。
- 窓やドアなどを取り付ける。
- 透湿防水シートを張る。
- サイディングとの間に空気層を設けるための胴縁を取り付ける。
- 出隅や目地の取り付け金具(ベース役物)や水切りなどの役物を取り付ける。
- 外壁材(サイディング)を取り付ける
- サイディングと役物の隙間をシーリングしていく。
1.外壁に合板を張る
通常、ツーバイ工法の場合では、壁起こしをやる前に全ての壁に合板を張ってしまう様です。
しかし、うちの場合は人手が足りなかったので、壁の重量を軽くするために下側1段だけに合板を張りました。
ですので、それ以外の部分は起こした壁同士を緊結させてから残った部分に合板を張っていきました。
平側は簡単でしたが、妻側の合板張りは結構大変でした。
厚さ12ミリの構造用合板を使用したのですが、この切断の時に丸鋸を使いまくりました。 切断は、全て組み立てたウマの上で行いました。 ウマの作り方については、いずれ機会を見て書いてみたいと思います。
大きな合板を切断するときには、クランプなどを使ってしっかり固定してからでないと、切り終わりの時に丸鋸が跳ねる時があるのでご注意ください。
2.窓やドアを取り付ける
うちはツーバイ工法で家づくりをしましたので、あらかじめ開けておいた開口部に合うような窓とドアを購入し、それを取り付けていきました。
私は最初に窓枠を組み立ててから、窓についている耳の上真ん中だけをネジ止めし、その状態で窓をはめ込んで閉めきってから全てのねじを締めていくというやり方をしていました。
窓枠がしっかりしている製品であれば、取り付ける時に垂直と水平に注意してやれば、このようなやり方はしなくても良いと思います。
ドアに関しては、ドア枠を取り付けてからドアを蝶番に入れるのが結構大変です。 人手があれば、ドアを枠にはめた状態で開口部にハメ込んでやるのが一番手っ取り早いのではと思います。
窓もドアも、枠を取り付ける前に開口部周辺に透湿防水シートを張っておきました。
3.透湿防水シートを張る
透湿防水シートを下から順に張っていきます。合板との固定方法は、ハンマータッカーを使いました。(写真一番下)
透湿防水シートはなるべく穴をあけない方が良いので、張り具合との兼ね合いを見て、私は45cm間隔でタッカー止めしていきました。
横方向に張っていきます。私は一人での作業でしたので、タッカーが打ちやすいように作業を進めていきました。
あらかじめ必要な長さにシートを切っておき、それを緩めに持ちやすい太さで巻いておきます。 左手に巻いたシートを持って、右から左に進むように張っていきました。
こうすれば、左手でシートを引っ張りながら右手でハンマータッカーを振ることが出来ます。
1段目が終わったら、次は2段目です。シート同士が10cm以上重なるように張っていきました。 これを繰り返して軒下まで貼っていきます。
4.胴縁を取り付ける
透湿防水シートを貼り付けた壁と、サイディングとの間に空気が通るように空間を設けるため、胴縁を取り付けていきます。
私は、厚さ16ミリで4mの胴縁を必要な長さに切断してから取り付けていきました。 固定にはステンレスの釘を使いました。
取り付けの間隔は455ミリで、ちょうど垂木と同じ間隔になります。
窓やドア周辺には、空気が横方向にも流れるように5cm程の隙間を開けてやりました。 つまり、胴縁が窓枠にくっつかないようにしたわけです。
念のために、この胴縁の下から1mほどまで防腐剤を塗ってやりました。 しかし、外壁施工後に黒アリが入り込んでしまったため、今思えば上まで全部塗ってやればよかったです。
5.役物を取り付ける
スターターや水切りなどの、金属製の役物を取り付けていきます。
水切りはこのタイミングではなく、胴縁や透湿防水シートを取り付ける前に行ったほうがよかったです。 私の場合は、取り付けるかどうかで悩んだので、このタイミングになってしまいました。
順序としては、水切り→スターター→出隅ベース→目地ベース→窓やドア周辺→母屋周辺などけらば下部分の順に役物を取り付けていきました。
役物の固定には、長さ3cmのステンレスのネジと釘を使いました。
6.外壁材(サイディング)の取り付け
役物をつけ終えたら、いよいよ外壁材(サイディング)を張っていきます。
一人でも作業出来るように、軽量の金属製のサイディングを使うことにしました。 縦張りと横張りの2種類ありましたが、私は横張りを選びました。
金属製のサイディングは、下にメス部分の溝が、上にオス部分の耳がついていますので、これを組み合わせるようにはめ込んだ後、耳の部分に釘やねじを打って固定していきます。
先に取り付けた胴縁に打ち付けて行きますので、当然ピッチは455ミリ間隔になります。
一番下から張っていき、積み上げるようにして軒先まで張って行きました。
切断にはマテリアルソーを使用して、サイディングの裏側から切っていきます。
窓の下側部分にサイディングをはめ込むのが結構大変でした。
あとはけらば下部分、特に母屋周辺が複雑な形をしており、またはしごを使った高所での作業となりましたので大変でした。
7.境目や隙間のシーリング作業
サイディングをすべて張り終えたら、今度は役物との境目をシリコン材を使って埋めてやります。 雨水がサイディングの内部に入り込まないようにするためですね。 シリコンをコーキングガンにセットしてシーリングしていきます。
サイディングと役物との隙間はもちろん、窓やドアと役物との境目や換気口の周辺などもシーリングしていきました。
母屋の周辺など、隙間が大きいところはバックアップ材入れてからシリコン材を注入していきました。
シーリングする部分の両側にマスキングテープを張り、それからシリコン材を打っていきました。 プラスチック製のへらで最初に均した後、仕上げには自分の指を使いました。
それが終わったら、すぐにマスキングテープをはがしていきます。
シーリング作業がすべて終われば、外壁材の取り付け作業は完成です。