外壁材の取付け方5 サイディングの取り付け方(平側)
DIYで外壁材を取付ける
今回は、家の周囲に外壁材(サイディング)を取り付けた時の話です。
前回までで、透湿防水シートと下地材を取り付けました。 これで、ようやく家に外壁材(サイディング)を取り付けることが出来るところまでこぎつけました。
外壁材そのものは、ネジと釘で止めていくだけなので簡単なのですが、その前に役物と呼ばれる金属製の板を折り曲げたものを多数取り付けなければならないので、それがちょっと面倒でした。
あとは、窓やドアなどの開口部周辺の造作も結構大変でした。
サイディングの下に水切り役物を付けておく
苦労して運んだサイディングを、早速張り付けていきたいところでしたが、その前に基礎付近の木造部分に水切りを付けておく必要がありました。
うちの場合は独立基礎でやっていましたので、床下が外部と切り離されていると言うワケではありません。 つまり、床下に潜り込めるくらいのスペースがあったので、取り付ける必要はなかったのかもしれません。
外壁の業者さんからも、この構造なら水切りを付けなくても、外壁材を土台よりちょっと下に出すだけでも十分だろうと言われていました。
しかし、水切りを付けた方がデザイン的にもしまった感じになると思ったので、念のために付けておくことにしました。つまり、私の性格によるところが大きいです(笑)。
水切りは、外壁の合板部分につける必要があったので、透湿防水シートと胴縁の一番下部分をちょっとめくって取り付けていきました。
この部分の水切りは、それほど複雑な形ではないので自作することも出来ましたが、面倒くさいので私は既製品を買ってきて取り付けました。
水切り役物の角の部分の細工の仕方
出隅役物の設計図
水切りの取り付けに際して、難しいことはないのですが、ただ角の出隅部分の細工だけがちょっと面倒です。
この部分は水切り金物を切り取って自作するのですが、何も知らずに細工するとキレイな仕上がりにはならないと思います。
水切りの角の部分は、上の図面の様な形に金属板を切り取り、これを折り曲げて細工して角の部分に取り付けます。 このやり方は、外壁材の業者である土田さんから教えてもらいました。
水切りの切断には金切りばさみを使用すればいいのですが、折り曲げるにはやはり工具が必要になりましたので、これもホームセンターで購入してきました。ツカミ箸というらしいです。
こうしてやるのだと、業者さんに実演までしてもらったのですが、やはりうまい人がやると簡単そうに見えますね。実際に自分でやってみると、やはりきれいに折り曲がってくれませんでした。
スターターや役物取付け用金具を取付ける
さて、水切りを取り付けたところで、いよいよ外壁材を取り付けていきました。
始めに、外壁の角の部分に出隅と呼ばれる役物を取り付けるためのベースとなる役物を取り付けていきました。 サイディングを張り終えた後で、出隅をこの金具に取り付けて角の部分を隠すわけです。
これも、ホームセンターのサイディングを置いてある場所の近くに既製品がありましたので、サイディングと一緒に購入していました。
次に、サイディング同士の境目(目地)を隠すための役物を取り付けるための金具を取り付けていきました。
平側は7m以上ありますので、3.6mのサイディングを張るには2枚必要になってきます。 その継ぎ目を隠すための役物です。
冒頭の写真で、胴縁と並んで中ほどに銀色の縦の線が見えると思いますが、これがその役物です。 平側の真ん中に来るように役物を取り付けました。
それから、スターターと呼ばれる役物を取り付けていきました。 この役物を、サイディングの下にある溝に引っ掛けて取り付けていくわけです。
まっすぐに張っていけるように、あらかじめ墨ツボを使って線を引いておきました。 この線に沿ってスターターを張っていきます。
窓周辺にも役物が必要です
役物はこれで終わりではありません。今度は、窓周辺にも役物を取り付けなくてはなりません。 これはベースとなる役物はありませんので、直接窓の周辺に取り付けていきました。
高さを合わせるために、胴縁を窓の周辺にグルリと囲むように取り付け、その上に役物をステンレスのネジで止めていきました。
面倒だったのは角の部分で、ここに取り付けるための専用の役物があったのですが、取説がなかったためにどうやって取り付けたらいいのかが分かりませんでした。
試行錯誤の結果、多分こうするのだろうというところまでこぎつけたので、あとはそのやり方で取り付けていきました。
それをどうやっていたのか、当時の記録を探してみたのですが、やはりどこにも書いていませんでした。 ですので、詳細は不明です(笑)。 この作業を、窓とドアの数だけ、つまり4か所行いました。
軒下などに役物を付けて終わり
最後に、軒下や出隅などを使わない部分の役物を取り付けました。 軒下部分は、外壁材の終わりになります。垂木のちょうど真下部分ですね。
それから、南側の段差部分にも同じ役物を使っています。
以前、何も考えずに施工してしまったために、あとでちょっと困る事になったと書いたことがありますが、それがこの部分になります。 上の写真の所ですね。
もし、この段差がなければ、この部分には目地役物を取り付けるだけで良かったので、かなり手間と時間が省けたはずです。
行き当たりばったりでやってしまったために、違う役物を2つ付ける羽目になってしまいました。
窓の役物と同じで、取り付けのベースとなる役物がありませんので、直接役物を所定の場所に取り付けました。
面倒だった窓部分の切り欠きの細工
さて、これでようやく全ての役物を取り付け終えました。やっと本番のサイディングを張ることが出来ます。
スターターをサイディングの下にある溝に引っ掛けて、ゴムのハンマーで上から軽く叩いていきました。 上についているサイディングの耳の部分の要所を、2か所ほど止めていきました。
やり直しできるように、最初はネジで固定して様子を見て、大丈夫だと判断した段階で釘で止めていきました。 使用したのは、ネジ・釘共にステンレス製です、
下から順に張っていきましたが、窓の下の所までは難しい所はありませんでした。
しかし、窓の部分は切り欠かなければならないので、この部分が少し面倒でした。
サイディングの切断方法
サイディングの切断は、全て丸鋸の刃をマテリアルソーに付け替えたものを使用していました。
コンテナに窓を取り付けた際にも、開口部を切断するために使用したものです。
サンダーでも切断できるのですが、切断面がさびてくるので止めた方が良いと、土田さんからアドバイスを受けていたのでこちらを使用しました。
切断は全てサイディングの裏から行います。必要な長さの所にマジックで線を引いて切っていきました。
最初に使用した時はおっかなびっくりでしたが、実際に使ってみると木材の時と同じように切れます。
ただ、木材の時と違ってほんの少しだけ(1cm位まで)切ろうとしても、金属がめくれあがってきてうまく切れないので、そこがちょっと違っていますね。
窓部分の切り欠きの細工の仕方
さて、切り欠きを切断するのに面倒だったのが、途中から刃を落とすようにしなければならないことです。
丸鋸にはカバーが付いているので、このような形で切るためには、このカバーを指で押さえておかないとならないのです。
しかも、丸鋸の刃は当然丸いので、サイディングの表と裏では切断できる長さが違います。 切り残った部分は、ジグソーか手ノコで切らないといけないんですよね。
また、丸鋸の刃は逆方向に動かすと刃が走るので注意が必要です。
一度、切り欠きの部分を細工していた時に、思っていたよりも真ん中に刃を落としてしまい、逆方向にちょっとだけ切り残しをしてしまった事がありました。
その時に、面倒なのでそのまま丸鋸を逆方向に動かしたところ、刃が走ってしまって10cmも余計に切ってしまったことがありました。
もっと面倒だった窓下のサイディングのはめ込み
さて、切り欠きの細工もちょっと面倒でしたが、もっと面倒だったのが窓の下にハメ込む時でした。
一度上に押しあげる感じでハメたあと、今度は下ろすような形で溝にハメ込まなければならないのですが、これがなかなかうまく行ってくれなかったのです。
あと1ミリ程切り欠けばうまくハマりそうなのですが、先にも書いたとおりマテリアルソーでは1ミリ幅で切ることが出来ないのです。
サンダーで削ってしまうとここから錆びてきますので、やはり使うことが出来ません。 となると、金切りばさみでちょっとづつ切ってやるぐらいしかないんですよね。
それはとても面倒なので、ドライバーやスクレーパーを駆使してサイディングを押し上げて、何とかはめ込むことが出来ました。 次から、窓下のこの部分を切り欠く時は、もう少し余分に切ってやらないとダメですね。
平側から張っていったのですが、難しかったのはこの部分くらいで、後は順調に張っていくことが出来ました。
さて、次は妻側のサイディングを張っていきます。