森の中楽給幸足生活

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DIYで雨どいを取り付ける1 軒どいの施工方法

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軒どいに落ち葉が溜まっている様子

屋根下に雨どい(軒どい)を取り付ける

今回は、雨どいを取り付けた時の事を書いてみたいと思います。

屋根がかかったことで、当然ですが雨が降った時に軒先から雨水が落ちてくるようになりました。

このままでは、雨水が落ちた時の水跳ねで家の下部分が濡れてしまい、木材部分が腐ったり歪んだりして家の寿命が短くなってしまいます。

家の周りがアスファルトやコンクリだと気が付きにくいですが、うちのように周りが土や砕石だと、雨が降った時に壁の結構高い位置まで泥が跳ねているのが分かります。

また、家から出入りするときにも雨水がかかってしまいますので、そうならないように早めに雨どいを付けてしまう事にしました。

冒頭の写真は、軒どいに落ち葉が溜まっている様子を撮ったものですが、落ち葉が盛んに落ちてくる12月の初旬にはこの3倍くらいの量の落ち葉が溜まっています。

これを放置すると、落ち葉が腐って土になってしまい、雨どいを塞いでしまって雨が降って来た時に雨水があふれてくるので、そうならないように定期的に掃除してやる必要があります。

雨どいの専用金具をどこに取り付けるのか?

雨どいを取り付けようと思った時に、まず疑問だったのはどうやって軒先に取り付けるのかということでした。

専用の取り付け金具があるのは知っていましたが、どこにどうやって取り付けるのか、具体的なことは知りませんでした。

棟梁やホームセンターの店員さんに聞いたりして調べてみたところ、軒先がどのような状態になっているのかで取り付け方が違うとの事でした。

基本的には、垂木鼻隠しに取り付けるようで、それによって使う取り付け金具が変わって来るようです。

この頃には、まだ軒先に鼻隠しを付けておりませんでしたので、まずこの取り付け作業を先にやることにしました。

鼻隠しと破風板を取り付ける

鼻隠しは、軒先の垂木部分を隠すために取り付けるものです。別になくても家の機能上の問題はないのですが、付けた方が見栄えが良いので付けておくことにしました。

まず、1×6材12フィートを4本買ってきて、これを白のペンキで塗装してから垂木の先に取り付けていきました。1×6材の幅は、約14cmです。

パールホワイトという水性のペンキを購入して塗ってみたのですが、名前から連想して期待していた様な輝く白ではなく、実際に塗ってみるとグレーっぽい白になりました。なんだかちょっとガッカリです(笑)。

塗料というのは、実際に塗ってみるまでは正確な色合いが分からないのが難点ですね。 販売店によっては色見本があるところもありますが、それでも実際に塗ってみると違う事があります。

ついでに、けらば下にも破風板を取り付けておくことにしました。

使用したのは鼻隠しと同じ1×6材で、同じパールホワイトで塗装したモノを、妻側屋根下の一番端の垂木に釘打ちして取り付けていきました。

棟下の、破風板同士が合わさる部分をピッタリと合わせるのが少し難しかったです。屋根の勾配に合わせて破風板を切断するだけなのですが、正確に切るのって思っているよりも難しいんですよね。

雨どいの取付け金具の長さの調整方法

さて、雨どいを取り付けるにあたり、次に分からなかったのは、雨どいを軒先から出す長さをどうやって調整するのかということでした。

雨どいの取り付け金具には大きく分けて2種類あり、Ⅼ字金具の様に取り付けるタイプと、釘のように打ち込んで取り付けるタイプです。

Ⅼ字金具タイプは、取り付る側の材の出しろを調整することによってしか長さを変えられないようでしたので、私は釘の様に打ち込むタイプを使用しました。

このタイプは、鼻隠しだけに取り付けると釘の大部分がハミ出てしまうので、垂木のある部分に打ち込んで使用しました。

雨どいを軒先からどのくらい出せばよいのか?

雨どいを軒先からどのくらい出すのかは、降雪量によって変わってくるみたいです。 つまり、雪の量が多いほど、雨どいの出も少なくしなければならないみたいですね。

私が住んでいる地域は、それほど雪の降らないところですので、通常の取り付けで良いようです。

軒下の先端の部分から、雨どいの幅の1/2~2/3の長さを出すこととマニュアルには書いてありますね。 私は、2/3出すことにしました。

取り付け金具の間隔も、降雪量によって変わって来るようです。

降雪量が30cm以下では600ミリ30~60cmで450ミリそれ以上だと300ミリ間隔で取り付けるみたいです。

うちは600ミリ間隔で良いみたいでしたが、このピッチだと垂木のピッチ(455ミリ)と合わなくなってくるので、私は垂木のピッチで金具を打ちこんでいくことにしました。

ステンレスとユニクロの違いとちょっとした勘違い

取り付け金具には、材質がステンレスのものとユニクロのものの2種類あります。

ステンレスの方が錆に強くて長持ちするのですが、値段がユニクロの3倍くらいします。

これを何十個と使うワケですから、当然財布に響いてくるのですが、屋外に使うのであればステンレスの方が長い目で見るとお得だと思います。この時も、迷わずステンレス製のものを購入しました。

余談ですが、ここでいうユニクロというのは亜鉛メッキをしたものの事で、服のユニクロとは関係ないです(笑)。

以前、ホームセンターでネジを買ったときに、店員さんからこれはユニクロですか?と聞かれたことがありました。

その時、着ていた服がたまたまユニクロの服だったので、そのまま「ハイ」と返事をしてしまったのですが、その時はなんで服のことを聞くのだろう?と不思議に思っていました。

まだ、大工仕事を始めたばかりの頃でしたのでその時は知らなかったのですが、後で服のユニクロとは全く関係ないことを知って赤面してしまった思い出があります(笑)。

雨どいの取り付け勾配の出し方

水平方向の雨どいの取り付け勾配、つまり雨水が流れるように雨どいの勾配を出すための金具の取り付け位置をどうやって決めるのかも、初めは分かりませんでした。 鼻隠しのどの位置に金具を打ち込むのかということですね。

これは、近所の人がログハウスを建てた時に、雨どいを取り付けた業者さんから直接施工方法を聞いて分かりました。

雨どいの勾配は、1/100~200くらいで取り付けるのだそうです。

雨どいを取り付ける軒先の長さを測っておき、それを100~200で割った数値分、縦どいを取り付ける方向が下がるように取り付けていきます。

うちは、軒先の長さが8.4mありましたので、それを100で割った8.4cm分下がるように水糸を引っ張って、垂木の延長線と交わるところに鉛筆で印を入れておきました。

その位置に、取り付け金具よりも少し小さめのドリルで穴をあけておいて打ち込んでいきました。

軒下に軒どいを取りつける

難しいのはその3点ぐらいで、後は特に悩まずに施工していくことができました。 必要な部材は、近所のホームセンターですべて買って来ました。 材質は、プラスチック製の一般的なものです。

鼻隠しや破風板と同じ色の白い雨どいを購入したのですが、雨どいは茶色やこげ茶が主流で、白というのはあまり見かけませんでしたね。なので、白い雨どいを見つけるのにちょっと苦労しました。

さて、まずは金具に雨どい本体を取り付けてつないでいきます。 この部分は、軒下部分に取り付けるので軒どいと呼ぶそうです。

軒どいを金具へ取り付けるのは簡単で、金具の先端についている金属板を折り曲げるだけです。工具なども不要で、指で簡単に曲げることが出来ます。

軒どい同士をつなげるときには、継ぎ手専用の接着剤を使用します。 継ぎ手に、接着剤をまんべんなく適度に塗りつけて繋いでいきました。

取り付けに苦労した最初の軒どい部分

軒どいの端っこの部分には、止まりと呼ばれる部品を取り付けました。 これも、接着剤を付けてから取り付けました。

最初に、西側の軒先(冒頭の写真に写っている方)から雨どいを付けていったのですが、この止まりが屋根の役物に当たってしまって取り付けるのに苦労した記憶があります。

写真手前に写っている部分がそうなのですが、雨どいが屋根の手前までで止まってしまっているのが分かると思います。

少し外に出してやればよかったのですが、なぜかこの時は思いつかずに役物の内側に施工してしまいました。 この部分も、後でやり直そうと思っていたのですが、未だに出来ていません(笑)。

さて、この様な感じで、東と西の屋根の両側の軒下に雨どいを取り付けていきました。

軒どいがあらかた終わったので、こんどは集水器たてどいなどを取り付けていくことにします。