森の中楽給幸足生活

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屋根材の施工の仕方2 ルーフィングの張り方

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屋根にルーフィングを張り終えたところ

DIYで屋根にルーフィングをはる

今回は、屋根の上にルーフィングと呼ばれる防水材を張っていった時の話です。

前回、垂木の上に合板を張り終えたので、屋根の下地が出来ました。 その合板の上に、ルーフィングを張っていきました。

この上にさらに屋根材を張っていくのですが、ルーフィングはその補助的な意味で取り付けられます。

これまではずっと雨除けのためにブルーシートをかぶせていたのですが、ルーフィングを張ってしまえば、この面倒な養生作業からは解放されることになします。

軒先に水切り役物を取り付ける

まずは、軒先に水切りと呼ばれる役物を取り付けました。 これは雨が降った時に、垂木や鼻隠しを雨水が伝わって落ちてこないようにするためのモノです。

ある程度先端の広小舞と離れるように取り付けないと、やはり雨水が伝わってきてしまって水切りの役目を果たさないようになるので、私は12ミリ程離れるように取り付けました。

軒先の水切り役物は、自分で作ることも可能なのですが、手間がかかる上に値段もそれほど変わらないので、私はホームセンターで買ってきたものを取り付けました。

屋根の上に上がり、水切りと広小舞の間に12ミリ厚み合板の端材を挟んでから、位置合わせをして取り付けていきました。

アスファルトルーフィングは切断してから屋根の上にのせました

近所のホームセンターで、アスファルトルーフィングという防水材を一巻き買ってきました。 20mの長さで、大体3千円ほどです。

厚みが3ミリ程と薄いのですが、20mもあるとさすがに結構重いです。

一巻き丸ごと一気に屋根の上にあげるのはしんどいので、屋根の長さをあらかじめ測っておき、それよりも10cm程長くなるように切っていきました。

切断ははさみを使いました。はさみと言っても紙を切るようなものではなく、金切りばさみと呼ばれるものです。

まっすぐに正確に切るのであれば、カッターを使った方がいいですが、それほど正確でなくても良い時ははさみを使った方が楽ちんです。

ルーフィングの固定にはハンマータッカーを使用

外壁材 工具

ルーフィングを、屋根材を張る時の基本である下から順に張っていきました。 ルーフィングを合板の上に固定するのには、タッカーと呼ばれる工具を使いました。

ホチキスの親分みたいな工具で、タイプも大きさも色々あるのですが、私はハンマーの様に振り下ろして使うタイプのモノにしました。ハンマータッカーというモノです。

上の写真の一番下が、ハンマータッカーです。

というか、アスファルトルーフィングを止めるために使用できるのがこのタイプしかなかったので、他に選択の余地がなかったと言った方がいいですね(笑)。

しかも、一番大きいタッカーでないと、ルーフィングを止めるための針が打てなかったのですが、これがまた近所のホームセンターでは売っていませんでした

これも、神戸のプロ用のホームセンターでようやく見つけることが出来たので、その時に購入したものです。 確か、6千円ほどだったと記憶しています。

ルーフィングをシワなしで張るためのコツ

ルーフィング拡大写真

屋根の長さに切断したルーフィングを、軽く巻いた状態で上にあげてからタッカーで固定していきました。

最初は全部広げてから打っていたのですが、そうすると途中でシワが出来る事が多かったので、途中からちょっとづつ広げながら打っていくようにしました。

屋根にあげてから最初の部分を数か所タッカーで止めておき、その後巻いたルーフィングを広げながら要所を数か所タッカーで打っていきました。

シワがないのを確認してから、20cm間隔でタッカーで止めていきました。 私の場合、親指と小指の間隔が大体17cmなので、それを目安に針を打っていきました。 しかし、上の写真を見ると、ちょっとしわが出来てしまっていますね(笑)。

タッカーの間隔は、セルフビルドの本を見ると45cm間隔でいいらしいです。

しかし、ルーフィング施工のマニュアルを見てみると、隠れる部分は10cm間隔で、見える部分は20cm間隔で打てと書いてあります。

どちらが正解なのか分からなかったので、念のために密に打っておくことにしました。

ルーフィングを張る際の決まり事

2列目も同じようにしてルーフィングを張っていきました。 ルーフィングを張る際にも決まりがあり、重ねしろが10cm以上になるようにしなければなりません。

購入したアスファルトルーフィングには、重ねしろを表す黒い線が両端に引いてあったので、いちいち図らなくてもこの線に合わせていけばよかったので楽ちんでした。

雪国では10cmでは足りないらしく、半分の位置で合わせないといけないのだとか。 つまり、すべての面が2重になるようにルーフィングを張らなくてはいけないそうです。

ちなみに、横方向でつなぎ合わせる時には20cm以上重ねないとダメみたいです。 横方向でつなぐ機会は、あまりなかったですけどね。

同じように、3列目4列目とシワが出来ないようにルーフィングを張っていきました。 片面が終わってから、もう片面も同じようにルーフィングを張っていきます。

最後に、棟の部分を覆うような形になるようにルーフイングを張って終わりです。

ルーフィングの屋根からはみ出た部分は、1列終わるたびごとにカッターで切り落としていました。

けらばに役物を取付けるための下地材の取付け

さて、ルーフィングを張る作業はこれで終わったので、次はけらばにも水切り役物を取り付ける作業をしました。

けらばとは、妻側の屋根の出ている部分、冒頭の写真でいうと軒先から見て両端の部分の事です。

けらばの水切り役物は複雑な形をしているので、自作するのは難しいです。 これも、ホームセンターで購入したものを使用しました。

まずは、その役物を取り付けるための下地材を打ち付けて行きました。

本来であれば、ルーフィングを張るよりも先にやる事ですが、そうするとルーフィングがうまく下地際に密着してくれず、役物が入ってくれなかったんです。

仕方がないので、あとから取り付けることにしました。

けらばに水切り役物を取り付ける

けらば部分全てに、45×21ミリ角2mの角材を、ルーフィングの上にネジで止めていきました。 念のため、全て防腐剤を塗っておきました。

その上から、この部分に合うようにしっかりと折り目を付けたルーフィングを、タッカーで止めていきました。

こうして作った下地材の上から、けらば用の水切り役物を取り付けていきました。 これだけルーフィングを密着させても、下地材に役物を入れるのはきつかったですね。

この作業も、屋根工事の基本である下から順に取り付けていきました。 水切りの横の部分と、屋根材がのる耳の部分の要所に釘打ちしていきました。 釘の上からは、シーリング材を打っておきます。

難しかったのは、棟の部分の役物の作成でした。

役物を切ったり折り曲げたりして自作するのですが、この部分は片側だけどうしてもうまく作れなかったので、結局屋根材を買った業者の方に作ってもらいました。

金属板を折り曲げて作るこうした役物は、外壁工事の際にも作成しなければならないのですが、素人ではやはりなかなか難しいものがありますね。

雨漏りの心配がなくなり養生作業から解放される

屋根をシートで養生中

さて、ルーフィングを全て張り終えましたので、これでもう雨漏りの心配がなくなりました

今までずっと、作業が終わるたびにブルーシートをかぶせて養生する必要があったのですが、この苦労からはこれで解放されることになりました。

屋根の面積は約8×5mで、これだけの広さにブルーシートをかぶせるとなると1枚では足りず、2枚かぶせていました。

屋根はもう一面ありますので、この作業をもう一度屋根工事が終わるたびに1人でやっておりました。

風の強い日などは本当にもう大変で、かぶせては飛ばされを繰り返してました。針金を使ってペンチでキツく縛り上げたはずなのにこれです。 「賽の河原かここは!」(笑)。

さて、お次は屋根材を張っていく作業が待っています。