森の中楽給幸足生活

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DIYで雨どいを取り付ける2 集水器とたてどい

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手前の集水器がじょうごで奥がF型集水器

軒どいと縦どい・集水器の接続

今回も、雨どいをDIYで取り付けた時の話です。

前回は、取り付け準備と軒どいを取り付けた時の話でしたが、今回は集水器たてどい(竪樋)を取り付けた時のことを書いていきたいと思います。

縦どいを取り付けた後は、塩ビ管(VU100)に接続して雨水が谷へと流れるようにしました。

雨どいの施工は軒どいの施工が大変でしたが、それ以外はそれほど手間も時間もかかりませんでした。

ただ、今まで何度も書いていますようにうちの地盤は固いので、排水パイプを埋めるための掘削工事が大変でした。もちろん、全て人力です(笑)。

集水器の種類と取り付け方

軒先に雨水を受ける軒どいを取り付けたので、今度は受けた水を下に落とすための集水器を取り付けました。

集水器には、見栄えの良いじょうごと、簡易型のF型集水器があります。 機能的にはどちらをつけても同じですが、じょうごの方が空気を吸い込みやすいので、雨水の流れが良くなるのだそうです。

じょうごはその形状から、あんこうと呼ばれることもあるみたいですね。

集水器自体を、見栄えが良くないという理由で省いてしまう場合もあるそうですが、その場合はたてどいを多くするなどの工夫が必要なのだそうです。

そもそも、こんなところに注目する人がそんなにいるのだろうか?という疑問はありますが、集水器を付けた方が大雨が降った時などにあふれにくくなるので、付けておいた方が良いと私は思います。

2種類の集水器で違うのは、見栄えの良さと値段ですかね。 私は、人目に触れやすい東側の軒先には見栄えの良いじょうごを、軒先が短くなっている軒どいにはF型集水器を使いました。

冒頭の写真には、この2種類の集水器が写っています。

この部分には、接着剤をつけないようです。 雨どいは夏の暑さや冬の寒さで微妙に伸びたり縮んだりするので、それをこの部分で吸収してやって調整するみたいです。

外れてしまわないように、集水器の中に入れた軒どいの真ん中部分に2カ所、これが集水器の両側にあるので計4か所に少しだけ切れ目を入れてこの部分を折り曲げておきました。

たてどい取り付け金具を家の出隅に取り付ける

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たてどいと固定用金具
集水器を取り付けたら、今度は縦どいを取り付けていきました。

まず、家の角部分である出隅に、縦どいを取り付けるための金具をつけていきました。 この金具も、錆に強いステンレス製の金具を使ってメンテナンスの手間が省けるようにしました。

東側のコンテナの角には、この金具と外壁材を取り付けやすいように、合板と角材を組み合わせて取り付け台を作っておいて、この下地材に金具を取り付けていきました。

金具の取り付けの間隔には特に決まりはないようですが、私は1m間隔で取り付けました。 集水器との接続の長さがまだわかりませんので、たてどい本体の取り付けはこの段階ではまだしていません。

反対側の西側部分の角には、取り付けの下地材がないのでちょっと困りました。 この部分には、サイディング工事をした際に取り付けた金属製の出隅があるのですが、厚みが2ミリぐらいしかないので、強度的に大丈夫なのか不安でした。

今から下地材をつけることもできないのですが、たてどいはプラスチック製でとても軽いので、それほど強度は必要ないだろうと考えて、この部分に直接たてどい用の金具を取り付けることにしました。

縦どいの重さでゆがむことはないと思いますが、うっかりぶつかったり蹴飛ばしてしまって壊れることはあるかもしれないですね(笑)。

出隅にドリルで下穴をあけて、それから金具をねじで固定していきました。

呼びどいの取り付け方

縦どいの取り付けは、金具にハメ込んで固定するだけです。 工具なども必要ないのですが、ちょっとキツめなので取り外す時が大変ですね。

縦どいを取り付けたら、今度は縦どいと軒先につけた集水器とを接続していきます。 接続に使うのは呼びどいと呼ばれるものですが、使う部材は縦どいと同じモノです。

これを、それぞれに付けた2つのエルボを使ってつないでいくわけなのですが、この段階ではどのくらいの長さが必要なのかがまだ分かりません。

そこでまず、たてどいと集水器にエルボをつけて、その間の長さをメジャーで測りました。

測った長さよりも若干長めに呼びどいを切り、実際に取り付けてみてからどちらかのエルボの先端に合わせて、それからマジックで線を引いて、その線で切断してから取り付けていきました。

切断はレザーソーを使って手ノコで切りました。 呼びどいは家の東側と西側の2カ所必要なので、この作業をもう一度繰り返しました。

ただ、屋根の東側は仮設のコンテナにかかっている屋根部分(冒頭の写真部分)に当たらないようにちょっと引っ込めていますので、この分の軒どいは別に取り付けました。

ですので、軒どいが2段になるような格好になっているので、呼びどいも2本必要になってきます。 この部分は、接合器を使って途中でつなげる形にしました。

雨水の排水のために雨水桝を作る理由

これで雨水が下まで降りてくる形になったので、今度は降りてきた雨水をどこかに流してやらねばなりません。

通常は雨水桝を作って雨水をそこに落とし、それから排水管や溝で流してやるのですが、当時はなぜこんなことをするのかが分かっていなかったので、Φ100の塩ビ管に直接接続して排水するという形をとりました。

なぜ雨水桝を作るのかというと、泥などがつまらないように掃除をしやすくするためなのですね。

軒どいには雨水だけでなく、泥やほこりや落ち葉なども落ちてきますので、これが下まで流れると排水管が詰まってしまい、下手をすると流れなくなって溢れてきてしまう様になるのです。

わが家は山の中にあるので落ち葉なんかが集まりやすく、放っておくとそれが腐って軒どいに泥となって溜まってしまいます

軒樋には、ゴミが溜まらないようにネットを被せてあるのですが、それでも掃除を怠ると溜まってしまいますね。 定期的な掃除をうっかり忘れてしまうと、雨水が溢れてくるようになります。

ですので、雨水桝を使わずに直接つないだ部分には、大量の泥が詰まっている可能性があります。 この部分は不具合が出てきたらやり直すつもりでいるのですが、今のところはまだ問題ないみたいです。

塩ビの異径継ぎ手を使って配水管を接続

たてどいと塩ビ管との接続は、縦どいの外径とΦ65の塩ビの異径菅の内径がほぼ同じだったので、塩ビパイプの内側をちょっと削ってやることで接続することができました。

サンダーが使えなかったので、カッターとやすりでシコシコ削って合わせた記憶があります。

それをΦ100の塩ビパイプ(VU)に接続して、流れ込んだ雨水を谷側に落としてやることにしました。 この塩ビパイプは、地面に溝を掘って埋めてやりました。

最後に、軒どいに落ち葉が溜まらないように、プラスチック製のメッシュを取り付けてやりました。

最初は、軒どい専用のものを買ってきて取り付けていたのですが、1セットが千円ぐらいするので、これを全ての軒樋に取り付けていると予算オーバーしてしまうことが判明。

なので、途中から量り売りのプラスチック製のメッシュを買ってきて、それをハサミで軒どいの幅に切ったものを、針金で固定して取り付けるようにしました。

以上で、雨どいの取り付け作業は終わりです。