森の中楽給幸足生活

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DIYで家の断熱材を施工する1 断熱材の種類と性能

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ロックウールを施工した時の様子

家の断熱材の選び方と購入までの経緯

今回は、壁の内側に断熱材を施工した時の話です。

前回までで、外装工事があらかた終わりましたので、今度は内装工事に入ることにしました。

まず最初は、壁の内側に断熱材を取り付けていくことから始めました。

家の中を暑さ寒さから守ってくれるように、壁の内側に断熱材を敷き詰めて覆っていく工程になります。

この作業は、体験塾でもやったことがなかったので、全く初めての作業となりました。

断熱材の種類について

家の断熱材にも、さまざまな種類があります。通常は、グラスウールを使うことが多いようです。

でも、ホームセンターで売っているのは、グラスウールポリスチレンフォームの2種類ぐらいですね。 ポリスチレンフォームは、床や屋根にはよく使われるみたいですが、壁にはあまり使用しないようです。

壁の断熱材に何を使うのかはいろいろと悩みましたが、私がまず興味を持ったのはセルロースファイバーと呼ばれる断熱材でした。

新聞紙や古紙を主材にした断熱材で、もともとはネイティブアメリカンが、寒さを少しでもしのぐために新聞紙を使っていたそうで、それにヒントを得て1940年に開発された断熱材だということです。

断熱性能だけでなく調湿効果も高いようで、新聞紙にホウ酸も混ぜてあるので防虫効果まであるのだそうです。 それ以外にも、防音・耐火・防錆効果まであるのだとか。

是非使ってみたいと考えて、ネットで探し出した業者に問い合わせてみたところ、壁の間に吹き込むことでしか施工できないとのことでした。

つまり、DIY出来ないということです。 値段もそれなりにするようでしたし、何よりも取り扱っている業者が少なかったので、この素材はあきらめることにしました。

グラスウールの密度とは?

入手しやすく、なおかつ自分でも施工できる断熱材となると、やはりグラスウールになってきますね。 但し、グラスウールには密度というものがあって、この値によって断熱性能がかなり変わってくるみたいでした。

密度は断熱材にどれくらい素材が詰まっているかを表していて、単位はKで表されるようです。 ホームセンターで売られているのは大体10Kのもので、これは一番密度が低い断熱材ですね。

見本として店頭に置かれていた、輪切りになったモノを見たことがあるのですが、本当にスッカスカという感じでした(笑)。 知り合いの大工さんにも聞いてみたところ、10Kではほとんど断熱効果は期待出来ないのだそうです。

ネットで調べてみたところ、家の断熱材として使うには最低でも16K以上は必要と書いてありました。

しかし、10K以外のグラスウールとなるとホームセンターでは入手できなかったので、私は窓を買ったときに相談に乗ってくれた大工さんに依頼しました。

依頼した断熱材の内容

依頼した内容は、幅が430ミリで高さが1820ミリ、厚みが90ミリ16K以上のグラスウールをお願いしました。 この寸法はもちろん、断熱材が入るうちの壁の寸法です。

正確には高さが1700ミリがよいのですが、こんな中途半端な寸法のものはさすがになかったので、少し長いサイズでお願いしました。

うちの壁はツーバイ工法で作ってあるのですが、外の合板を90ミリほど下に出して土台に打ち付けてあるので、その分内壁側の寸法が短くなってしまっているのです。

グラスウールのサイズは本当に細分化されており、カタログをパッと見ただけでも様々なサイズのものがあります。 ですので、依頼したものもすぐに見つかると思ったのですが、なかなか返事がありませんでした。

遅いので問い合わせてみたところ、サイズは問題ないのだが密度のところで引っかかっているとのことでした。 密度が16Kのものはないのだそうです。

調べてみたところ、密度は10K、その上が24K、36K、48Kと12の倍数になっているみたいでした。

16K以上であればよいことを伝えると、今度はグラスウールではなくてロックウールではダメなのかと聞かれました。

グラスウールとロックウールの違い

2つの素材について調べてみたところ、グラスウールとロックウールの違いは主材となる原料が違うだけで、断熱性能にそれほど違いがあるわけではないようですね。

グラスウールはリサイクルしたガラスを主材としており、ロックウール鐵工スラッグ玄武岩などの鉱石を主材としていると書いてありました。

ただ、グラスウールは袋から出すとその繊維が皮膚に刺さってチクチクした感じがするのだそうです。 手だけならまだしも、気を付けないと服の下に入り込んで体中がチクチクするのだとか。

うちは高さを合わせてやるために少し切ってやらないといけないので、この話を聞いたときに嫌だなとは思っていました。

それに比べると、ロックウールはそれほどチクチクしないのだそうです。 値段もグラスウールとほとんど変わらないとのことでしたので、ロックウールの方をお願いすることにしました。

届いた次の日に早速開封しました

壁の長さと高さから必要な数を割り出し、それを業者さんに伝えて正式に発注することにしました。 発注してから、1週間たたないうちに届きました

次の日に早速袋から出してみると、思っていたよりも膨らみましたね。 グラスウールに比べるとあまり圧縮できないと聞いていたのですが、予想していたよりは膨らみました。

試しに壁の内側に入れてみたところ、横幅はちょうどといった感じでしたが、高さがやはり合いませんでした。 10cmちょっとなんですがね。

さて、次はいよいよこれを壁に取り付けて、家の断熱工事開始です。