DIYで外壁材を取付ける3 窓とドアの取付けとシーリング作業
外壁の開口部に窓を取り付ける
今回は、窓とドアを外壁に取り付けていった時の事を書きたいと思います。
前回は、窓とドアを購入し、それから窓枠を組み立てたところまでの事を書きました。
この組み立てた窓枠を、家の外壁にあらかじめ設けていた開口部に取り付けていくわけです。
窓枠自体はネジで止めてやるだけなのですが、その前後にやらなければならないことが結構あるのです。
窓枠の周りに透湿防水シートを取り付ける
窓枠を組み立てましたので、早速所定の場所に取り付けていきたいところですが、その前にやっておいた方が良い事がありました。 それは、窓枠の周りに透湿防水シートを付けておくことです。
窓とドアを取り付けた後で、外壁の合板に透湿防水シートを張っていかなければならないのですが、窓枠を付けた後ではこの部分だけ張ることが出来ないので、取り付ける前に張っておかなければならないのですね。
透湿防水シートによく使われるのは、タイベックという製品です。 家の外壁に張るほか、放射能除けの服などにも使われていますね。
ホームセンターでも普通に売られているので、私も近所のホームセンターで購入して使用しました。 先日、近所のホームセンターで値段を見たところ、50m巻きのモノが3980円でした。
透湿防水シートはハンマータッカーでとめました
窓枠には、取り付け用の耳が上下左右に付いているのですが、この耳から15cmぐらい出るようにシートを張りつけていきました。
取り付けに使用したのは、屋根のルーフィングを止める時にも使用したハンマータッカーです。
上の写真は外壁材の工事に使う道具なのですが、この一番下に写っているのがハンマータッカーです。
開口部の外側に出した部分は、あとで外壁に透湿防水シートを張った後で止めていくため、この段階ではまだタッカー止めしていません。
開口部の内側は、窓枠に使用したツーバイ材を覆うような感じで取り付けていきました。
4か所全ての窓(ドア)枠に透湿防水シートを取り付けてから、いよいよ窓を取り付けていきました。
窓を取り付ける際に注意した事
外に出て脚立に登り、窓枠を外壁にネジ止めしていきます。
以前、コンテナに窓を取り付けた時に、歪みをなくすために対角線を測ると書いたことがありますが、プロの人に色々と話を聞いたところ、そんな面倒くさい事はしないとのことでした(笑)。
どうしているのか聞いたところ、簡単に水平と垂直だけを測って取り付けているみたいです。 歪みについては、特に意識している様子はありませんでした。
この時も、私は窓枠が落ちないように窓枠ミミの上真ん中の所だけネジ止めし、それから窓を入れて閉め切った状態でネジ止めしていくという方法で取り付けました。
この方法はどうなのか聞いてみたところ、ちょっと渋い顔をしていましたが、まあ良いのではないかと答えてくれました(笑)。
私が窓を取り付ける際に注意したのは、ちゃんとスムーズに窓の開閉が出来る事と、ねじを締めすぎてしまわない事の2点でした。 最初は全てインパクトでねじを締めていたのですが、そうすると締めすぎて取り付けのミミが歪んでしまう事があるのです。 ですので、途中から最後の締め付けはドライバーを使って手で締めるようにしました。
面倒くさい作業のひとつ、シーリング作業
窓枠をネジ止めして固定したら、次は窓枠の周りにシーリング材を打っていきました。
家を建てる際に行う作業の内、面倒くさい作業のうちのひとつですが、外壁工事をする際には避けて通れない作業です。
この外壁工事の時と、風呂や台所などの水回りをする時には特にシーリング作業を多く行いました。
シーリング作業も、施工するだけなら誰でもできる作業ですが、上手にやろうとすると熟練の技を必要とする作業ですね。
シーリング専門の業者もいるぐらいですから、需要も多いのだと思います。
シーリングの前にマスキングテープを貼っていく
シーリング作業の何が面倒かというと、マスキングテープを貼っていく作業が私は嫌いです。
腕のいい職人さんであれば、この工程を省けるようですが、素人ではまず無理ですね(笑)。 もっとも、外観をあまり気にしない人であれば、この作業も必要ないのかもしれません。
シーリング材が余計な所につかないように、事前にテープを貼っていくのですが、シーリングを打つ場所の両側に貼っていかなければならないので、とても面倒くさいです。
窓の例でいうと、窓枠と外壁が接している部分の内側と外側の両方に、窓枠をぐるりと囲むような形でマスキングテープを貼っていきます。
シーリングの仕上げには自分の指を使っています
テープを貼った後で、いよいよシーリング材を打っていきます。 この作業には、コーキングガンにシーリング材をセットしたものを使用します。
一定の量が連続して出るようにしながら、コーキングガンを握ってシーリング材を打っていきました。
シーリング材は割とすぐに固まってしまう(1時間ぐらい)ので、それまでが勝負です。 打ち終えたコーキング材をキレイに整えていくのですが、私はこの作業の時は自分の指を使っています。
専用のヘラも売っているのですが、色々と試してみた結果、指で均すのが一番きれいに仕上がりました。 ですので、私は始めにプラスチック製のヘラを使って余分なシーリング材を取り除いた後、最後に指で均すようにしています。
プロの職人さんは、自作したヘラでやっているみたいですね。 ゴムやウレタンを組み合わせたヘラを自分で作って使っているみたいです。 一度手に取って見せてもらったことがありますが、なぜどこのメーカーもこれを商品化しないのだろうかと思います。
指で均すとキレイに仕上がるのですが、シーリング材が付いてほしくない所につきやすいので(服とか関係ない場所とか)、そこが欠点ではありますね。
マスキングテープをはがすタイミング
さて、シーリング作業を終えたら、次はマスキングテープをはがしていきます。
最初、私はシーリング材が固まってからはがしていたのですが、そうするとマスキングテープの上にシーリング材がのってしまい、キレイにはがれてくれなかったりテープが残ってしまったりします。
さっき貼ったばかりのテープを、すぐに剥がしてしまうのはちょっと名残惜しいですが(笑)、シーリング材が固まらないうちに剥がしてしまいます。
この作業の時も、手にベタベタとシーリング材が付きやすいので嫌なのですが、慎重かつ大胆にテープをはがしていきました。
手についたシーリング材は、一工程終わるたびにティッシュで拭き取っています。 シーリング材を打った時に余ったものも、ティッシュで拭き取っています。
なので、私はシーリング作業をする時にはいつもティッシュを持ち歩いています。 私の場合ですが、ティッシュなしではシーリング作業が出来ません(笑)。
そういえば、私の周りにはシーリング作業の時にティッシュを持ち歩いている人はいませんね。
最後に防水テープを貼っていきました
さて、シーリング作業を終えたら、次は窓枠の耳の部分に防水テープを貼っていきます。
ここまでやる必要があるのかという気もしますが、この上には外壁材が来るので、今やっておかないと後で貼ることが出来ません。
それほど手間がかかるわけでもないので、念には念を入れて下を除いた3方に防水テープを貼っておきました。
これで窓の取り付け作業は終わりです。あとは内装工事の時に、内側に飾り用の窓枠を入れれば完成です。
勝手口ドアの取り付け
ドアの取り付けは、最後にやりました。基本的には、窓の取り付けと同じです。
ただ、ドアは枠にはめる時がちょっと大変です。 コンテナの時はブロックを使って一人でハメましたが、今回はお隣のご主人に手伝ってもらいました。
2人でやると、それほど手こずる事もなくあっという間にハマりました(笑)。
さて、お次は透湿防水シートを貼った後で、いよいよ外壁材を取り付けていきます。