井戸から台所に水を引きこむ工事3 配管埋設工事
自宅用水道管の埋設工事について
井戸から台所まで、パイプを取り付けて水を引き込んだ工事をした時の話の第3回目です。
今回は、パイプ(VP)を埋設する工事をした時の話です。
水道管(ポリエチレン管)を埋設する作業を開始
水道の配管は地面に出しておくと、冬に凍ってしまって水が出なくなりますし、何よりも通行の妨げになりますので地面に埋めてしまいました。
井戸のある窪地の掘削は簡単だったのですが、家のある方の土地は硬いので地面を掘るのに苦労しました。
窪地の方は、つるはしと開墾用のクワを使って手掘りしました。
窪地と家の間には幅5m程の道があり、最初はここを掘って横断させるつもりだったのですが、ずいぶん昔に農業用の水道管を埋めたという話を地元の人から聞きました。
なにせ昔の事で、しかも地元の人たちが自主的に行った事なので、図面なども残っておらずどこに埋まっているのか全く分からないという状態でした。
掘った時に水道管に当たってしまい、これを損傷させてしまったら修復するのに金も手間もかかってしまいますし、なにより地元の人たちとの関係が険悪なものになってしまいます。
地元の人はもちろん、棟梁からもここを掘るのはやめた方がいいと言われたので、道を掘ることは止めることにしました。
その代わりに、排水管を使うことにしました。 窪地には水がたまらないように、道の反対側の谷に流れるようにコンクリート製の排水管が埋めてあったのです。
上の写真がその排水口です。大雨の次の日に撮ったものなので、大分水が出ていますが、いつもは水が出てくることはないです。
ここが入り口で、反対側に排水管があって道路を横断しています。
これを利用して配水管を通すことにしました。 そうすれば、この区間だけでも掘削工事をしなくてもいいので手間が省けますしね。
ユンボ(パワーシャベル)を初めて操作しました
さて、残りの掘削工事はお隣さんに借りたユンボを使うことにしました。
家のある方の土地は埋め立て地なので、ちょっと掘っただけですぐにこぶし大以上の石がゴロゴロ出てくるのです。
人力ではとてもやってられないので、ここは機械の力を借りることにしました。
ユンボの操作も、棟梁の所で一通り覚えてきました。
棟梁も、最初は他人にユンボを使わせることに抵抗があったみたいでしたが、一度使ってみたいという体験塾のメンバーが多かったので、その声に押される形で講習会みたいなものを開いてくれたのです。
ユンボの操作自体は、使うことにより慣れていくしか上達の道はないようです。
平坦地で使うよりも、勾配のある山の中で使う方が上達も早いらしいですが、横転事故でよく死亡事故が起きているという話も聞きました。 棟梁の知り合いの方が、一昨年この横転事故で亡くなったそうです。
初心者がユンボ使用時に注意する事
ユンボには、動きを早くしたり遅くしたりするレバーが付いています。 棟梁のユンボには、右下辺りにカメとウサギのマークがかかれたレバーがあって、それがこのレバーでした。
遅い早いの切り替えマークの表示は、メーカーによって違うみたいです。
最初に注意すべき点として、これがウサギのマークの所にある時にエンジンを切るなと棟梁から教えられました。
そうしないと、ユンボが壊れてしまうことがあるのだそうです。 他にも信地旋回(その場で回る事)はなるべくするなとか色々言われました。どうやらユンボって思っていたよりも繊細な機械の様です。
特に、キャタピラが思っていたよりも割とすぐに外れてしまうようで、一旦外れると直すのに半日から一日かかってしまうらしいです。
キャタピラがゴム製か金属製かで違うようですが、大概はその場で修理できないので、そうなると当然作業がその分遅れてしまう事になり、余計な手間が増えると棟梁はボヤいておりました(笑)。
私の場合、ユンボの練習は、自宅の中でもやってました。 THEパワーシャベル(タイトー)というPS1用のソフトがあり、それを使ってTV画面の中で練習していたのです(笑)。
もちろん、実際に操作している時とは違うのですが、思っていたよりもなかなかよくできており、それなりに練習効果はあったのではないかと思います。
でも、発売が2002年と書かれているので、今はもう手に入らないソフトかもしれません。 似たようなソフトは、PS3や4では出ていないみたいですね。
畑の横のルートは手掘りでやりました
さて、掘削作業の方ですが、ここで越冬したことで冬は思っていた以上に冷えることがわかったので、ちょっと深めに50cm程掘ることにしました。
ユンボの力は偉大で、あっという間に掘削作業は終わりました。 しかし、大量の土砂が出るので、埋め戻すまでここを横切る時はちょっと大変でしたね。
なので、畑の近くを掘る時はユンボを使うのはやめて手掘りにしました。 この土が、畑に入ってしまうのがイヤだったもので。 この部分はあまり深く掘っておりません。
部材が足りなくなったので作業中止
あとは、ポリエチレン管を入れて埋め戻すだけです。
しかし、引き込み予定地点まで60m程ありますので、近藤さんからもらったポリエチレン管を何本かつなぎ合わせる必要がありました。
もらったのは、25ミリのポリエチレン管が20mほど。 あとは20ミリのポリエチレン管で20mのモノが一巻き、15m程のモノが一巻きでした。
ポリグリップ
途中で太さが変わるので、これを接合するためのポリグリップが2ついることになります。
どこに何が必要なのかがわからなかったので、ポンプの接続管しか買ってこなかったんです。
というか、あの時はポンプとの接続のことで頭がいっぱいで、その後の事を考える余裕なんてありませんでした(笑)。
また、隣町の津山まで行って買ってこなければならなかったので、この日はこれで作業を止めることにしました。
さて、道具やユンボを片付けてから温泉に行こうと思ったのですが、出入り口の所をユンボで掘ってしまっていますので出られませんでした。 今日中に全部やってしまうつもりだったので・・・。
ちょっと悔しかったのですが、仕方がないので車のタイヤ幅の部分だけ埋め戻すことにしました(笑)。