井戸から台所に水を引きこむ工事2 水道配管工事
井戸水用ポンプと水道管を接続する
今回は、井戸から台所まで水を引きこむための配管工事をした時の話です。
前回は、井戸の近くにポンプを設置した時の話を書きました。
そのポンプに、水を吸い上げる吸い込み側の配管工事をしてから、ポンプから出る吐出側の配管工事をしました。
あとは、ポンプには電気を供給しなければならないので電気配線工事もしなくてはなりません。
上の写真では、ポンプは専用の小屋に入っていますが、設置工事をしてからしばらくはむき出しの状態でした。
設置マニュアルには、野ざらしにはしないようにとは特に書かれていませんが(笑)、日光や雨を除けるためにしばらく経ってからポンプ小屋を自作しました。
井戸枠の側面にパイプを通す穴をあける
まずは、井戸に入れるパイプを塩ビ(VP)のパイプで作りました。 ポンプに付ける配管の穴の大きさが25ミリだったので、配管もこれに合わせました。
あとは、このパイプの先端にポンプに付属していたストレーナー(ゴミよけ)を付けただけです。
上の写真に写っているのは、左側が井戸で右側がポンプの入っているポンプ小屋です。 その中間にあるのが、今回取り付けた砂取り器です。
ポンプ吸い込み側の穴からまっすぐ延長線上にある井戸の側面に印をつけ、そこをコンクリート用のドリルで穴をあけていきました。
しかし、井戸枠は結構分厚いのでなかなか穴が開いてくれません。 近藤さんからもらった大型の電気ドリルを使ったのですが、使ったドリルが悪かったのかもしれません(笑)。
作業中に蜂に刺される
しかも、この作業の直前に蜂に手の甲を刺されてしまっていたので、余計に苦労しました。
すぐに医者に行けばよかったのかもしれませんが、休みの日でしたし何より時間があまりなかったので、そのまま作業を続ける事にしました。
30分ぐらいかけてようやく穴が開きましたが、ドリルの振動のせいか刺された右手がパンパンに腫れ上がってしまいました。
私はどうも、蜂に刺されると腫れやすい体質のようです。 この時までに3回ほど蜂に刺された事がありますが、刺されるたびに酷くなっていっているような気がします。
その腫れた手でたがねを使って穴をちょっと広げてやり、配管が通るようにしました。
蜂に刺された時の対処法
ここで時間になってしまい、仕事のためにいったん神戸に帰ることにしました。
蜂に刺された右手は、腫れただけで痛みはそれほどでもなかったので、結局医者には行きませんでした。 一応、毒を吸い出す器具を買っていましたので、それで刺されてからちょっと時間は空いてしまいましたけど毒を吸い出してはみました。 あとは虫刺されの薬を塗っておいただけです。
後日、電力工事会社の人から聞いた話ですが、種類を問わず蜂に刺された時はすぐに医者に行った方がいいらしいです。
その時は、あわてず騒がずゆっくり歩いて医者に向かえと指示されているそうです。 マムシにかまれた時は、逆に走っても構わないそうです。
棟梁なんかは、スズメ蜂に刺されても消毒と称して酒を飲むだけで医者には行ったことがないと申しておりました(笑)。
水道用塩ビパイプの接続のやり方
さて、次の週末にまた来て続きをやりました。今回は、配管を組み立てて接着していく作業です。
右手の腫れはまだ残っていましたが、作業には支障ない程度でした。
途中に砂取り器を入れなければならないので、短い塩ビ管を連続して入れる形になります。 ポンプや砂取り器と塩ビパイプの接続には、オスネジの接続管を使いました。 ねじ部分が金属になっているタイプです。
ネジ部分には、水止めのためのシールテープを巻いていくのですが、このシールテープには接着剤が付いていません。 なので、セロハンテープなどを使い慣れていると、最初はかなり違和感があると思います。
接着剤が付いていないシールテープをネジ部分に巻いていかなければならないので、最初は巻いている途中で何度もほどけてしまいました。
接続に関して難しかったところ
シールテープを巻いたら、今度はこの状態でねじ穴に入れてやり、キツめにねじ込んでから塩ビ管を接着していきました。
この接着しろが微妙で、接着剤を付けた時と付けなかった時で長さが違ってきます。 1~2cm程の違いなのですが、この違いも積み重なってくるとバカになりません。
最初の頃は、ちょうどいい長さにするのに苦労しましたね。
井戸に入れるパイプの長さは、井戸の底から30cm程上に先端が来るようにしました。 あまり底の方にしてしまうと、溜まった泥を吸い込んでしまう可能性がありましたので。
エルボ(L字形接続管)を接着剤でつけたら、吸い込み側は完成です。 あとは接着剤が固まってから、水漏れがないかチェックするだけです。
井戸用ポンプとポリエチレン管の接続方法に悩む
さて、吸い込み側が終わったので、今度は吐き出し側の工事です。
吐き出し側には、近藤さんからもらったポリエチレン管を使うことにしました。 塩ビ管に比べ、ポリエチレン管の方が丈夫で長持ちしますし、曲がり角でエルボを使う必要もないので楽ちんです。
但し、ポンプなどとの接続に使う接続管はだいぶ割高になります。 今回も、ポンプとの接続で苦労しました。
少し古い規格のポリエチレン管だったようで、使える接続管がどのホームセンターにも置いていなかったのです。
水道部材を専門に扱う店に行かないとダメだとその店の店員さんに言われて、近くの店を紹介してもらいました。 すぐにその足で行って見ることにしました。
ポリグリップ
その店は水道部材専門店ではなく、どちらかと言うと農業用品を主に取り扱っている店でした。
そこの店員さんに聞いてみると、これが使えるだろうという事で売り場へ案内してくれました。
ポリグリップという商品で、上の写真がそれです。 この辺ではこの店でしか取り扱っていないようでした。
運よく配管に合う太さの製品が置いてあったので、これを買って帰ることにしました。
上の写真は、太さの違うポリエチレン管を接続するタイプのモノで、今回使用したのは片側がオスネジになっているタイプのモノです。
冒頭の写真では、ポンプの左側の接続に使っているものがそれです。
ポンプとの接続は塩ビ管と同じで、ネジ部分にシールテープを巻いてねじ込んでやりました。 その後、ポリエチレン管をポリグリップの穴に入れてから、黒い部分を回して締め付けてやって接続しました。
これで、ポンプ側の接続は全て終わりです。