森の中楽給幸足生活

森の中でのDIY生活を綴っています

中古で購入したコンテナを仮住いにする

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中古のコンテナを搬入した時の様子

当座の仮住まいとしてコンテナを置く

私は家を建てる前の仮住まいとして、中古のコンテナを使うことにしました

コンテナがうちに来たのが、2008年の10月初旬だったと記憶しています。

冒頭の写真は、その時の様子です。最初は南向きに置いていたのですが、思い直して東向きにしてもらっているところです。

積み下ろしの途中でひっくり返らないように、ユンボをユニック車の重しに積んでいます。積み下ろしの後、このままの状態でユニック車は帰っていきました。

コンテナをどこに置くかでしばし悩む

コンテナを置く時に、広い敷地のどこに置くかで結構悩みました

棟梁は、真ん中に置くと土地を分断するような形になって使いづらくなるので、端っこに置いた方が良いのではとアドバイスしてくれました。

最初の構造物になるので、このコンテナの置き場所によって後々の全体のレイアウトがある程度決まってしまうので悩みましたね。

結局、棟梁のアドバイス通り端の方に置くことにしました。

あとは、敷地の手前の方に置くか奥の方に置くのかですが、交通量が少ないとはいえ道の近くに住まいがあると、車が通った時にうるさいし落ち着かないので、奥の方に置くことにしました。

でも、奥側は5m程のちょっとした谷になっているので、今となってはもう少し手前に置けばよかったと少しだけ後悔しています。

コンテナを仮置きする

コンテナを置く際に、前もって基礎を作っておければ良かったのですが、コンテナの大きさや底の形状が全く分からなかったため、とりあえずブロックをコンテナの四隅に2段積んで、その上に置いてもらいました。

後で運んできた業者の人に聞いたところ、コンテナをこんな風に使う場合には大体皆そうしているとの話でした。ブロックというのは、コンクリートブロックの事です。

コンテナの水平は、水平器で見てとりあえず大体の所を出しブロックの枚数と厚み(10・12・15cmのブロックを使用)で調整しました。

これでもうとりあえずの住まいとして使えます。この日はさっそくコンテナの中で寝てみることにしました。

コンテナに住んでみて分かった様々な問題点

コンテナの入り口から一番遠いところに、棟梁からもらってきた畳5枚を重ねて引いてその上で寝たのですが、思っていたよりも寒いことがわかりました。

これは何がしかの防寒対策をしないとダメですね。それ以外にも色々と対策を講じなければならないことが出てきました。

住んでみて分かった問題点をあげてみますと、

  1. 入り口が開かなくなる可能性がある
  2. 真っ暗になるので、起きた時に朝かどうかが外に出て見るまで分からない
  3. 金属製なので外気温の影響をもろに受ける。要するに寒い!
  4. 携帯電話の電波が入らない。

では、以下に詳しく書いてみたいと思います。

1.入り口が開かなくなり、閉じ込められるかも?

シャッター上のコンテナ入り口

私が購入したコンテナは入り口がシャッター状になっており、外から開ける分には問題ないのですが、内側から開ける際には注意しないと開かなくなって閉じ込められる危険性がありました。

一応内側からも開けられるようにはなってはいるのですが、指を突っ込んでスイッチを押すような形になっているので、最初の頃は怖くて全部閉められませんでした。

なぜなら、もしこのスイッチ穴に何か詰まったり、硬くて動かなくなってしまったらもうお手上げです。

周囲には人気が全くありませんし、助けを呼ぼうにも携帯電話の電波が入らない(4にて後述)のでそれもできません。

結局、体験塾のメンバーに遊びに来てもらった時に、内側から何度もシャッターを開け閉めして安全を確認してからようやく全部閉めることが出来るようになりました(笑)。

これは早いところドアか窓をつけて、非常口を確保しておいた方が良いですね。

上の写真で、シャッターの内側にあるのは網戸と間仕切り壁です。玄関を取り付けた後で取り付けたものです。この頃はまだ、ここから出入りしておりました。

2.窓がないと朝でも真っ暗な室内

窓がない部屋というのは、こんなにも暗いものなのかと思いました。ともかく、朝になっても夜寝た時と変わらないので、今何時なのか時計を見てもピンとこないのです。

まあ、おかげで起きる予定の時間を過ぎてもゆっくりと朝寝坊できましたけど・・・  ってアカンがな!

最初の頃は電気も来ていないので、照明をつけることも出来ません。そのため、朝だというのに夜と同じように懐中電灯をつけないと何も見えませんでした

朝なのに懐中電灯をつけながら朝食を食べるのもイヤだったので、しばらくは寒い中入り口を開けっぱなしで生活していました(笑)。

これは、ドアよりも先に窓をつけるべきかもしれないと思いました。

3.外気温の影響を直に受けてしまう

コンテナというのは大体金属製の外壁に覆われていると思うのですが、金属製ということは熱しやすく冷めやすいということ。

つまり、外気温の影響をモロに受けてしまうので、夏は暖房が冬は冷房が自動で入ってしまうのが難点ですね。

一応、内壁と天井にはベニヤ板が張ってあるのですが、薄いのであまり断熱効果が期待できません。

さらに、床と入り口のシャッターは金属の板がむき出しなので、思っていた以上に寒い!これでは外で寝るのと、温度的にはたいして変わらないのでは?と思いました(笑)。

とりあえず、次の日にキャンプで使う銀色で1cm程の厚みのあるシートを何枚か買ってきて、新聞紙と共に床に敷くことにしました。これで大分マシになるだろうと思ったのですが、前の日とあまり変わりありませんでした。

これはしばらく後になってから気が付いたのですが、どうも入り口のシャッターの金属部分が冷却板の役目を果たして、中の温度を急激に奪ってしまうようでした。

そうとは知らずに、しばらくは布団を何枚もかけることで寒さをしのいで寝ていたのですが、どうしても布団から出る頭の部分が寒くて眠れませんでした

仕方がないので、銀行強盗が被るような目出し帽を買ってきて寝ていました(笑)。

4.携帯電話の電波が入りにくい

コンテナは金属製の外壁で覆われているため、携帯電話の電波も入りにくいです。

元々、私が買った所は電波が入りにくい場所らしく、お隣の所はアンテナが3本立つのに、うちは1本がデフォルトで圏外になる事もしばしば。これは今もってあんまり変わっていません。

ここに来る時に、私はソフトバンクを使用していたのですが、電波が全く入らないために電話でのやり取りができず、結構不便な思いをしていました。

お隣さんがNTTを使っていたので、試しにうちの所で使ってもらってみたところ、一応使えることは使えるみたいでしたが、途中で接続が切れてしまいました。

どうしようか悩んでいる時に、コンテナを運んできたおっちゃんが携帯で通常通り話をしています。どこの通信会社かと聞いてみたところ、auだというので、これを機に私もauに乗り替えることにしました

金属製の外壁は電波をはじくのだと思っていましたが、はじくのではなく吸収するのだそうですね。

まあ、どちらにせよコンテナの中というのは、携帯電話の電波が入りにくくなります。これは完全に想定外でしたね。