中古コンテナを利用して自分の家をDIYで建てる
コンテナの入手方法と搬入について
今回から、自分で自分の家を建てていった時の事を書いていきたいと思います。
前回までは、仮住まいとしてコンテナハウスを建てていった時の事や、それに伴うライフラインの事を主に書いてきました。
冒頭の写真は、本宅用に買ったコンテナを仮置きしていた時に撮ったモノです。
今ならばコンテナを利用して家を建てていなかったと思いますが、この時は諸事情によりコンテナを利用する事にしました。 その諸事情というのも、ついでに書いてみます。
自然の中に引っ越してきてから行った事
2009年の4月にこちらに引っ越し、腰を据えて家づくりに取り掛かれると考えていたのですが、実際にはまだまだ他にやることが残っており、そちらの方に掛かりっきりになってしまいました。
具体的に言うと、ライフラインの整備とコンテナハウスの改善です。 ポンプを設置し、配水管を敷設して水の供給が出来るようにすることと、コンテナハウスの細かい造作が中心でした。
あとは、トイレの横に物置を作り、ここを仮設の風呂場として使えるようにしたことですかね。
家を建てることが出来るようになったのは、2010年の末からでした。 こちらに引っ越してから、1年半も掛かったことになります。
しかし、前回書いたように、電気は仮設の電源を利用しており、1年以内に正式の契約をしなければなりませんでした。 2010年の4月までにはその切り替えをしなければならなかったのですが、そんな短期間に家を建てることは不可能でした。
中古のコンテナを利用して家を建てることに
この頃は仕事もあまりなかったので、資金の方も段々心もとなくなってきました。 そんなこともあり、色々と考えた結果本宅も仮住まいと同様にコンテナを利用して建てることにしました。
中古のコンテナを購入し、そこに電気を引き込んでから家を建てていけば、1年以内には十分間に合いますし、コストも安く済むと考えたのです。
そうと決まればさっそく手配です。購入ルートは前回と同じです。 すなわち、棟梁にお願いしてリサイクルショップの人に探してもらいました。
今回は、床が板張りのコンテナを探してもらうことにしました。 お隣さんがうちを真似てコンテナを買ったのですが、そのコンテナが天窓付きで床が板張りのモノでした。
前回買ったコンテナは、床が総金属張りだったので、外気の影響を受けやすかったことと、あとは見た目がやはりちょっと豪華に見えたので、次に買うとしたらこんなのがいいなと思っていたのです。
大きさも、前回よりも少し大きめのモノを頼みました。 しかし、頼んだからと言ってすぐに見つかるわけもないので、ここは気長に待つことにしました。
中古コンテナの入手先について
棟梁から連絡があったのは、コンテナを頼んだことも忘れかけていた2009年の10月の事でした。
姫路に、条件に合う良さげなものがあるらしいので見に行ってくると連絡があり、次の日にはもう買ってきたとの連絡がありました。 この棟梁の行動力は、見習いたいものがありますね。
しかし、私自身はまだ一度も現物を見ていないので、正直面食らいました。 一度くらい私に確認を取ってもらいたかったのですが、そんな事をしていると誰かに先を越されてしまうと言って、私の了解を得ずに買ってきてしまったのです。
まさか、こんな展開になるとは夢にも思ってませんでした。 こんなことなら、多少無理をしてでも棟梁と一緒に見に行けばよかったのかもしれません。
棟梁が商売でやっているのであれば私も断るのですが、そういう訳ではないことは分かっていたので、断るわけにもいきません。 頼んだのは、他ならぬ私ですしね(笑)。
納得はいかなかったのですが、こうなってはもう仕方がないですね。一度も見たこともないそのコンテナを買うことにしました。
2台目のコンテナが搬入された時の話
そのコンテナがうちに来たのは、1週間後の事でした。
6トンのユニック車だったと記憶していますが、そのユニック車の荷台から、かなりはみ出た感じで運び込まれました。
上の写真がその時のモノです。 こんなにはみ出ていて大丈夫なのか?という感じですよね。
運んできた業者の人に聞いたら、問題ないとの事でした(笑)。まあ、中身は空っぽですからね~。
とはいっても、荷台から降ろすだけでも大変で、重量ギリギリだったらしく何度も警告音がピーピー鳴っていました。 でも、業者の人は全く慌てることもなく淡々と作業を進めていました。
このコンテナは、1台目の時と同じように、あらかじめ用意しておいたブロックの上に降ろしました。
購入したコンテナの仕様とお値段
今度のコンテナは、1台目とは違い出入り口がシャッターではなくて通常タイプのモノでした。 レバーが付いており、それを回して開けるタイプです。
上の写真を参照ください。 ちなみに、これは水道工事をしている時に撮ったものです。
閉めてしまうと内側から開けることは出来ないので、ここに住むには出入り口を先につけてやらないとダメですね。
中の床は希望通りに板張りになっており、壁や天井にも板が張り付けてありました。
大きさもほぼ希望通り(728×238cm)だったのですが、唯一気に入らなかったのが天井が2mちょっとしかない事でした。 私は身長が165cmと小柄なので、照明に頭をぶつけたりすることはないと思いますが、それでもこれだけ低いと圧迫感がありますね。
しかし、これだけの上物はなかなか市場に出回らないらしく、リサイクルショップの人に「アンタいい買い物したよ」と言われました。 ホンマかいな?(笑)
肝心のお値段の方ですが、確か26万円だったと記憶しております。 決して安い買い物ではなかったですが、家として使用することを考えれば、お得だったのかなと今となっては思います。