森の中楽給幸足生活

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DIYで家を建てる前に設計図面を書く1

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建築中の我が家の本宅

本宅の設計図面と屋根裏部屋の話

コンテナを利用して自分の家をDIYで建てることにしました。

前回は、コンテナ下の基礎が終わったところまで書きましたが、次はいよいよ本格的に家づくりに着手することになります。

しかし、その前にやっておかなければならないことがあります。どういう家を建てるのか?です。 家の形に、それほどバリエーションがあるわけではないですが、どのような形にするのかは先に決めておかなければなりません。

具体的にそのことを決めておくために、家を建てる前に設計図面を書くことにしました

今回は、その話を書いてみたいと思います。

家を建てる前に図面を書く人は意外に少ない

自分で自分の家を建てた事のある人はあまりいないと思いますが、類は友を呼ぶのか私の周りには結構そういう人がいました。 もちろん、こちら(森の中)に来てからの話です。

しかし、自分で自分の家を建てた人でも、設計図面を書いてから建てた人ってあんまりいないんですよね。

棟梁は元大工なので、わざわざ図面を引かなくても家を建てられるくらいの経験を持っていましたが、そういう特殊な例を除いて、ほとんどの人が図面を書かずに家を建てていました。

体験塾のメンバーの中では、唯一中川さんだけがあらかじめ図面を描いて建てていました。 あとの人は、だいたい建てながら考えていったようですが、これは言いかえてみると行き当たりばったりという事です(笑)。

そういう人の家を見ると、やはり家というよりは物置に近い建物になっていますね。 見るからに危なげな、いつ壊れてもおかしくないような家を建てている人もいます。

もっとも、そういう人というのは、家の性能はあまり重視していないような気はします。

とりあえず、雨風がしのげればいいという感じです。 家を建てたいという気持ちが先行してしまって、図面を描くという面倒くさい事はやってられないのでしょうね。

建てる前に設計図面ぐらいは書いておきたい

しかし、私はちゃんとした家を建てたくてわざわざ引っ越したというところがありますので、適当に家を建てる気は最初からありませんでした。

建てる以上はちゃんとした家を建てたい。目指したのは、その辺に建っている普通の家です(笑)。

でも、これってプロが建てるのと比べて遜色ないものということなので、素人からするとかなりハードルの高い目標でもあります。

ですので、まずどういう家を建てるのかシミュレーションする為にも、設計図を入念に描くことにしました。

妻側の図面を書いてみる

家の模型 完成形

     1/15サイズの模型

まず最初に、家の側面図を書いてみました。屋根は切妻屋根にしようと思っていたので、専門用語でいうと妻側からの図面です。

妻とは、三角形の壁の事を言うらしいです。 つまり、屋根下の三角が見える方が妻側という事になります。 上の写真でいうと、手前が妻側になります。

もう一方の側は平側というらしいです。軒先に、雨どいがかかっている方ですね。

最初は本宅の方も、今は仮住まいにしているコンテナハウスと同じように、コンテナの上に屋根をはってからその下に床を作るつもりでした。その方が、コストと手間が省けますからね。

しかし、1年間ほど忙しく仕事をしていたおかげで資金的にもちょっと余裕が出来たので、コンテナ上部に屋根裏部屋を作ってみようという気になりました。

子供の頃から憧れだった屋根裏部屋

私にとって、屋根裏部屋というのは子供のころからの憧れでした。

小学生低学年の時、アルプスの少女ハイジという私の世代では知らぬ者はいないというくらい有名なアニメが流行っていましたが、その作中でハイジが寝起きしていたのがこの屋根裏部屋でした。

他にもハクション大魔王というこれまた有名なアニメがありましたが、この作中でも舞台として屋根裏部屋が頻繁に出てきていた記憶があります。

とにかく、大人になったら屋根裏部屋のある家に住みたいと思っていましたので、今回作らない手はありません。

普通であれば、屋根裏部屋など作るよりは2階建てにしてしまった方がいいと考えるでしょう。

しかし、2階建てとなると強度計算なんかが複雑になるでしょうし、何よりもその分コストと労力が掛かってしまうので、屋根裏部屋のある平屋建てにすることにしました。

まあ、私一人だけのための住まいですので、それほど広い家も必要ないですしね。 それに、屋根裏部屋のある家の方が、男の隠れ家といった趣があるような気がします。 世捨て人の隠居小屋になるのかもしれませんが(笑)。

図面を書いてシミュレートしてみると、12フィートのツーバイ材を使えば、それなりの高さの屋根裏部屋が出来そうでした。 一番高いところで150cmぐらいです。

本当は180cmぐらいは高さが欲しかったのですが、そうなると12フィート以上の材料が必要になってきます。

この長さになるとホームセンターには滅多に置いていないので、建材屋さんに頼むしかありません。 当時は、まだ建材屋さんに知り合いがいなかったので、12フィートの材料を使うことにしました。

家の大きさをどれくらいに決めるか?

さて、次に悩んだのが家の広さをどれくらいにするかでした。

体験塾のメンバーの中には、いわゆるお金持ちと呼ばれる人が混じっていました。 そういう人達は、かつて大きな家に住んでいた経験を例外なく持っていたのですが、そんな彼らが口をそろえて言っていたことがあります。

それは何かというと・・・  

家は狭い方が良い!  でした(笑)。

あまりに家が広いと管理するだけで大変で、冷暖房も効きにくいという欠点もあるとか。 その為、彼らは今狭い家を建てているか、広い部屋を区切って狭くして生活しているそうです。

かといって、あまりに狭くても住みにくいので、適度な広さがどれくらいなのか決めるのに結構悩みました。

図面を何度も書き直した結果、コンテナとほぼ同じ長さでキリのいい273cmにすることにしました。

270cmでなくて、、どうして273cm?を思われる方もいるかもしれませんが、大工の世界では今でも尺寸法で計算しますので、 9尺(約273cm)がちょうどキリのいい寸法になるのです。

長さは、コンテナと同じ728cmとしました。 コンテナの横幅が238cmでしたので、511×728cmの大きさになります。坪で換算すると、12坪弱になりますね。

これを狭いととらえる人もいるでしょうが、私は人間が1人で住むには、十分な広さだと思います。