基礎工事3 天端均しとまとめ
木造部分の基礎高さを微調整する作業
本宅木造部分の基礎工事をした時の話の3回目です。
今回は、基礎工事で天端均しをした時の話とこれまでの基礎工事のまとめを書いてみたいと思います。
上の写真はうちの基礎ではありません。体験塾のメンバーが作った基礎なのですが、うちの基礎も大体こんな感じです。
基礎の高さと位置を確認する
寒さのせいか、コンクリートの固まり方が普段より遅い気がしました。 いつもなら段々と白くなっていくのですが、色が場所によって違うんです。 いわゆる、白と灰いろが混ざったまだら状態になっていました。
このままで大丈夫なのか不安になりましたが、もう出来ることといえば養生作業をしっかりやって寒さ対策をするぐらいです。
養生は、しばらく気温の下がる夜間のみそのまま続けることにして、一旦すべての覆いを取り除いて高さや位置がちゃんとあっているか確認してみました。
一応、高さも位置も水糸の通りになっていたのでホッとしました。 しかし、まだ天端均しという作業が残っています。
基礎の天端均し作業をする
本当なら、ここで天端レベラーを使って完全に水平にしたいところです。 天端レベラーとはこの天端均しの作業に使うモノのようで、ホームセンターのコンクリート素材を置いてあるところでよく見かけます。
コンクリートを作るための他の素材と違って、結構お高いです。 液状のコンクリートのようなもので、これを天端に流し込むことで基礎の天端を完全に水平にするらしいです。
天端レベラーは薄いため、すぐにはがれてくるから素人が施工するのは難しいという話を聞いたので、私は結局使わなかったです。
この天端均しには、5ミリのベニヤ板から切り出した長細い板を2枚使い、それを鉄筋を折り曲げて作ったクランプで基礎に挟み込んで固定してから、緩めに作ったモルタルを入れて仕上げました。
モルタルの厚みは数ミリ程度なので、もしかすると薄すぎて剥がれてくるかもしれません。 一応、念のためにモルタルの付きをよくする薬剤をモルタルを練る時に入れておきました。
基礎だけはプロに任せましょう
モルタルが固まってから、最後にもう一度位置や高さが合っているかを確認しました。全てOKだったのでホッとしました。 遣り方はもう必要ないのですが、フーチンの型枠が取れるまでは置いておくことにしました。
これで、基礎作りは終了です。
結論を言ってしまうと、基礎作りはやはりプロに任せた方がいいです。
基礎というのはその名の通り、家を建てる上で最も大事な部分です。 素人がやっても、出来ないことはないという事は実証できたかもしれません(笑)。
ですが、基礎部分はやり直しもきかないので、うちのように小さな家でも基礎だけはプロに頼んだ方が良いと感じました。
基礎作り まとめ
本当は、文章ばかりではなくイラストや写真をもっと沢山使用して説明するつもりでした。
でも、既に本やネットで情報が多数公開されていますので、わざわざ私が繰り返すこともないと考え、気が付いた事や注意点だけ書くことにしました。
- 基礎工事だけは、プロにお願いした方が楽だし安心です。
- 根切作業を人力でやる場合、夏は避けた方が賢明です。
- 割栗石を固める作業も、人力でやる場合は夏は避けた方がいいです。
- 大矩で直角を確認するときは、四隅全て見るのは止めましょう。
- 基礎にも、フーチンの厚みや高さなど色々と決まりがあるので、面倒くさがらずに確認してから作業して下さい。
参考になると思われる情報を、以下に書いて終わりにしたいと思います。
参考文献
ゼロからはじめる[木造建築]入門(原口秀昭著/彰国社)
100万円の家づくり(小笠原昌憲著/自然食通信社)
350万円で自分の家をつくる(畠山サトル著/エクスナレッジ)