コンテナハウスの基礎をつくる2 コンクリートの型枠作り
基礎を固めるコンクリート用の型枠を作る
今回は、コンテナハウスの基礎を作るためのコンクリートを流し込む型枠を作った時の話です。
前回は、バケツとビニールチューブを使って測量をして、四隅とも水平を出すことが出来ました。
あとは、コンテナの基礎として置いたブロックの周囲をコンクリートで固めて、さらに堅固なものにします。
コンクリートを流し込む型枠の作り方
コンクリートを流し込んで固めるには、その前に型枠を作らなければなりません。そうしないと、固まる前に流れ出てしまって思うような形になってくれませんので。
型枠の作り方ですが、私はコンパネと呼ばれる厚さ12ミリのサブロク板を切り出して作りました。
ブロックの大きさから5~10cm程余計に大きくなるように、上の写真の様な底と天井がない箱を作るわけです。
長方形の板を4枚切り出してそれをねじで止めていくのですが、厚みが12ミリしかないためにねじを正確に板の真ん中に入れるのに、最初はちょっと苦労しました。
高さはブロックの高さよりも2~3センチ高くなるように作りました。
しかし、コンテナ下の隙間が限られているため、内側の型枠は隙間と同じ高さにして先に入れ、それから外側の型枠を置いて内側の型枠にねじ止めしました。
写真でも、奥の型枠の方が手前の型枠よりも若干長くなっているのですが・・・、分かりますでしょうか?
コンクリートの作り方(配合比など)
コンクリートというのは身近にある物でありながら、どうやって作るのかは知りませんでした。
セメントを使うのだろうぐらいは知っていましたが、セメントとモルタルとコンクリートの違いも分かっていませんでしたね(笑)。
違いをざっくり説明しますと、セメントはモルタルやコンクリートの元になるものです。ホームセンターで1袋(25kg)300~400円ほどで売っています。
このセメントに砂だけを混ぜて水で練ったものがモルタルと呼ばれるもので、砂と砕石を混ぜて水で練ったものがコンクリートになります。
コンクリートの場合、配合比はセメント1・砂3・砕石4が標準みたいです。セメントの袋にも配合比が書いてあります。
コンクリートは強度が必要なところに、モルタルは表面の仕上げや目地に使われることが多いみたいです。
砕石も砂もホームセンターで売っています。どちらも一袋(20kg)200~300円ぐらいですね。
砕石やコンクリートを買う時のちょっとお得な話
コンクリートを大量に作る必要がある時は、ホームセンターで買うよりも近くの砕石工場にトラックで行ってまとめ買いした方がお得です。
私は、棟梁以外に土建屋さんからも購入していました。4tダンプいっぱいで5千円ぐらいです。
地面に撒くための砕石が必要だったので、うちはゼロヨンジュウという一番細かい砕石を買いましたが、コンクリートが必要ならばミキサー車を呼んでしまった方が早いですね。
但し、ミキサー車を呼ぶには販売最低量があって、これは扱っている店によって微妙に違うみたいです。
ちなみに、私はミキサー車を使ったことはありません。今まで、それほどの量を必要とする機会がなかったもので。
体験塾仲間の中川さんは自分でべた基礎を作ったそうですが、その時にミキサー車を呼んだらしいです。
コンクリートの作り方(水の量など)
さて、コンクリート作りの話に戻りますが、必要量が多いときはミキサーと呼ばれる撹拌機を使ったりします。 しかし、今回はたいした量ではないのでトロ舟を使ってその中で練りました。
今は少量のコンクリを作る時は、トロ舟ではなく上の写真のネコ車を使って練っています。
これまで作っているところを見たことがなかったので、最初は必要な材料を入れてからいきなり水を入れてしまいましたが、本来は空練りと言って水を入れる前に混ぜてやらんとイカンようです。
水の量は、セメント25kgに対して15リットルの水を入れろと表記されています。
私は、空練りした後で少しずつ水を加えていって出来具合を見ながら、季節に応じて入れる水の量を調整しています。
夏は少し多めに水を入れてシャブコン気味に、冬はちょっと少なめにいれて硬めのコンクリートを作っています。
夏は固まるのが早いので、ひび割れの可能性がありますし、冬は逆に遅いので固まる前に寒さでやられてしまう可能性がありますので。
腰痛持ちにはつらいコンクリート作り
コンクリートを練る作業は地味にキツいです。
何がキツいかというと、腰がすぐに痛くなるんです。しかも、この時は1か月ほど前にギックリ腰をやったばかりだったので堪えました。
冬だったからまだよかったですが、夏の炎天下の下での作業だったら暑さと痛みで倒れてしまっていたかも。
もし、地獄なんてものがあるのであれば、炎天下の下ひたすらコンクリートを練り続けるなんて地獄もあるのかもしれません。そのくらい腰痛持ちにはキツイ作業です。
この作業は、トロ舟をブロックの上などに置いて少し高くするとか、攪拌するための棒を長くするとか、腰に負担をなるべくかけない工夫をすればよかったと思います。
しかし、この時は何も知らないので、ひたすら腰の痛みに耐えながら作業しておりました。
もし、これから初めてコンクリートを練る予定のある方で、腰痛持ちの方は十分気を付けてください(笑)。