森の中楽給幸足生活

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屋根を支えるための梁を渡す

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ツーバイで作った壁の上に梁を渡したところ

梁を渡してコンテナに繋ぐ

今回は、屋根を支える為の梁を渡した作業をした時の事を書いてみたいと思います。

前回、コンテナ部分に大黒柱を取り付け、その後棟木をのせていった時の事を書きました。

それから、木造部分の壁とコンテナに取り付けた大黒柱とをつなげるための梁を渡していきました。

この梁は、屋根を支える為の重要な部分にもなります。

屋根を支えてコンテナとも緊結するための梁

通常、梁と言うのは屋根を支えるための重要な部材ですが、うちにはもう一つ重要な役割がありました。 それは何かというと、ツーバイ工法で作った壁とコンテナをしっかりとつなげる事です。

頭つなぎで壁同士を固定していますが、長さが7m以上あるのでその中間部分にも壁を支えて、なおかつコンテナと緊結するための部材が必要になります。

風呂とトイレを仕切る壁の上に1本、洗面所と居間を仕切る壁の上に1本、居間の上に2本合計4本の梁を渡すようにしました。 この梁の位置は、棟を支える大黒柱の位置と一致させています。 これらの材を組み合わせ、緊結させることによって強度が出るように設計しました。

といえばかっこいいですが、専門知識があるわけではないので、どれだけ強度が出たのかは不明です。 多分、こうしたら強度が出るだろう・・・くらいの感覚です(笑)。

梁には、90ミリ角3mの杉材を使用しました。 今までツーバイ工法でやってきているのに、ツーバイ材でやっていないのは変だと思われるかもしれませんが、屋根の部分は基本的に在来工法のやり方で作っています。

つまり、うちは在来工法ツーバイ工法を組み合わせたハイブリット構造になっています。 ちなみに、これも私のアイデアではなくて棟梁のアイデアです。

90ミリ角の杉材で梁の高さ調節をする

梁と大黒柱

ツーバイ工法で作った壁の高さとコンテナの高さは違っていましたので、その差は90ミリ角の杉材を入れて補いました。 上の写真が、その組み合わせの様子です。

大黒柱にこの杉材を緊結させ、さらに床から立ち上げたツーバイ材(2×8)も組み合わせています。

こうする事で、地震が起きた時や台風が来た時に、コンテナ部分と木造部分がパカッと割れてしまわないようにしました

組み合わせは例によってネジで仮止めして、全部組みあがってからで打ち付けて行きました。

なぜツーバイ工法ではネジ止めで組み立ててはいけないのか?

ツーバイ工法で壁を作っている時、最初は全てネジでやろうかと考えていたのですが、セルフビルドの本を見てみると必ず釘を使用せよと書かれていました。

はて? なぜネジでやってはだめなのだろうと疑問に思ったのですが、理由までは書いていませんでした。

この疑問を中川さんにぶつけてみたところ、恐らく裁断力に違いがあるからだろうと答えてくれました。

ネジも釘も複数の材を止めるために使用しますが、地震の時はこの材が違う方向に揺れることがあります。 この時に、ネジだと境目の所でポッキリと折れてしまう可能性があるんです。

長いネジをインパクを使って打つと、締めすぎて最後に頭だけとれてしまう事が結構あります。 ネジは材同士を止める力は強いですが、割と簡単に折れてしまうんですよね。

比べて釘は、曲がることはあっても折れてしまう事はないので、それでツーバイ工法でネジを使って組み立ててはダメなのだろうと話してくれました。

まぁ、中川さんも専門家ではないので、正しいのかどうかは今のところ不明です(笑)。

図面通りに切断した束の上に母屋をのせていく

さて、次はこの梁の上にをのせて、その上に母屋をのせていく作業をしました。 設計図通りの長さに束を切り、それを所定の位置にのせていきます

計算上では、これで屋根を支える垂木がキレイに収まってくれるはずですが、果たして計算通りに隙間なく垂木をのせられるのかどうかは分かりませんでした。

まあ、いざとなったらちょっとズラして使用すればいいかと、割と楽天的に考えるようにしておりました(笑)。

それが功をなしたのかどうかは分かりませんが、全部組み上げてから試しに垂木を一本のせてみたところ、計算通りに隙間なくバッチリうまく行きました。こういう時は本当にうれしいですね。

母屋同士をつないだのは2枚の小さな合板

母屋に使用したのは、90ミリ角3mの杉材です。これを3本つないで母屋にしました。

母屋のつなぎ目は、ほぞを組んでつないでいこうと思っていたのですが、素人細工のスカスカのほぞでは役に立たないからやめておけと言われたので(笑)、材同士を突き合わせて合板でとめるだけにしました。

どれだけの長さの合板が必要なのか分かりませんでしたので、材の幅と同じ90ミリ×2180ミリの合板でつなぎとめていきました。

これを片側4本、計8本の釘でとめていきました。 つなぎ目の両側を止めなければならないので、つなぎ目一つにつき合板2枚、計16本の釘で止めていったことになります。

しかし、つなぎ目の位置に決まりはないのだろうか? という思いがふと頭に浮かびました。 束の根元付近でつなぐのと、真ん中付近でつなぐのとでは明らかに負荷が違うように思われたからです。

色々と調べてみたのですが、棟や母屋同士をどの位置でつないだらよいのかという記述は見つかりませんでした。 どうやら、つなぎ目の位置に特に決まりはないようです。